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[MOM1334]秋田商FW加賀谷昴貴(新3年)_献身と泥臭いボールキープでチーム引き立てるCF

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.24 UAチャレンジカップ予選リーグ第3節 秋田商高 3-1 明秀日立高 富士緑の休暇村]

「凄い頑張ってくれるんですよ。アイツ簡単にボールを蹴らせたりしないし、引っ掛けてくれる。ポストプレーもできるようになってきた。もっと点数を獲ってくれるといいけれど、それでもよく頑張ってくれる」。秋田商高(秋田)の鎌田修明コーチは1トップを務めるFW加賀谷昴貴(新3年)についての厚い信頼感を語った。

 最前線でとにかく戦ってくれるセンターフォワードだ。競り合いで体を張り、バランスを崩しても決してボールを離さない。その泥臭いボールキープが味方にFKをもたらし、攻撃の時間を増やしてくれる。そして「前線での守備が後ろの守備の選手の助けにもなる。そういうところで頑張れる選手になりたい」という加賀谷は守備面でも頑張りの利く走りによって全力でプレッシング。その姿勢がチームを勢いづけていた。

「持ち味はポストプレー。できるだけ多くの起点となって時間をつくれるように心がけている。(きょうは)それがちょっとできたかなと思います。(周囲を)活かしつつも自ら得点獲れるように。起点となった後に迫力を持ってもっとゴール前に入っていける選手になりたいですね」と加賀谷。この日は後半31分に絶妙なタイミングの飛び出しで左サイドを抜け出し、ラストパスを通してMF仙波拓真の決勝点をアシストした。「いい感じでオフサイドギリギリのタイミングで飛び出すことができた。タッチして中見たら、(仙波が)いい形で中に入ってきたので合わせるだけだった」と喜んだ。

 今大会は1年時から選手権全国舞台を経験しているFW青山和樹が不在。ポジションを争うライバルのレベルは高いが加賀谷はもちろん譲るつもりはない。「いいライバル関係でそういう選手がいないと成長もない。切磋琢磨していきたい」。チームの助けになっているプレースタイルを変えることなく、プラスアルファとして課題のファーストタッチの質を向上させ、よりゴール数も増やしてチームにとって欠かせない存在となる。

(取材・文 吉田太郎)
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