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スパルタク・モスクワの選手たちが102歳のファンに5000ポンド以上を寄付

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 ロシアのスパルタク・モスクワが、老後の蓄えが盗まれてしまった102歳のファンに対し、5000ポンド以上の寄付を行った。イギリス『メトロ』が伝えている。

 オットー・フィッシャーさんは第二次世界大戦の経験者であり、20代の頃からスパルタクのファンであった。『ロシア・トゥデイ』によれば、彼の蓄えであった8470ポンドが、ソーシャルワーカーに扮した男によって盗まれてしまったという。

 そのニュースを聞きつけ、スパルタクの選手やスタッフたちは、その長年のファンに感謝を表す意味で、寄付を行うことにした。寄付の様子はテレビで中継され、FWビアチェスラフ・クロトフが手渡した。

 クロトフのツイッターには以下のように書かれている。「オットー・フィッシャーさんという、僕らの勝利を願ってくれてた素晴らしい人物と共に! 彼はまた僕らの試合を見に来てくれると言っているよ」。さらに、クラブは銀行の口座を開設し、ファンや一般の人々が寄付をできるようにした。また、4月4日に行われるクバン・クラスノダール戦の売上の一部を寄付する予定だという。

 スパルタクのファンクラブ会長であるオレグ・セミョノフはこう語っている。「僕らはすぐにオットー・フィッシャーを世話をしている人に電話をして、彼の銀行の口座番号を聞いた。そして僕らはそれを様々なサッカーのウェブサイトに掲載した。スパルタクのファンだけではなく、他のファンたちも寄付に参加できるようにね」。

 寄付はスパルタクのダービー戦の後に行われ、フィッシャーさんはゲストとして呼ばれていた。そしてなんと、始球式も行ったのである。

 フィッシャーさんは以下のように述べている。「みなさんに助けていただいて本当に嬉しい。現在の状況を理解してくれている皆様全員に頭を下げたい。他の試合を見る機会がまたあったら、間違いなく観に行きたい」。

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