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リーグ戦初先発で初黒星…F東京DF吉本「役割を果たせなかった」

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[4.18 J1第1ステージ第6節 F東京1-2広島 味スタ]

 先発を告げられたのは、試合当日だったという。12日の湘南戦を1-0で制し、無敗のまま浦和と並びリーグ首位に躍り出たFC東京。しかし、18日の広島戦に向けて準備をする中で、DFカニーニが負傷。その代役としてピッチに立ったのが、DF吉本一謙だった。試合当日にマッシモ・フィッカデンティ監督に先発を告げられたという吉本だが、「準備はいつもしていますし、問題はありませんでした」と話す。

 前半1分にFW武藤嘉紀の2試合連続となるゴールで先制したF東京だったが、その10分後には左サイドを崩されて、FWドウグラスの折り返しをMF柴崎晃誠に決められて追い付かれる。さらに後半37分にもFW浅野拓磨に約40メートルをドリブルで運ばれて、ゴールを決められて逆転負け。今シーズンの初黒星を喫した。

 試合後、吉本は「自分の役割を果たせなかった」と悔しがった。「自分の中では準備ができていましたし、自分が先発したときに、どういう形であっても勝つことが役割だと思っていたので。それが果たせなくて悔しい気持ちでいっぱいです」。

 課題に感じたのは、攻撃時のリスクマネジメントの部分だという。「攻めているときにカウンターを受けて失点してしまった。そういうところのバランスであったり、もっとシンプルにサイドから攻めることも大切かなと思いますけど、そこでもしっかりゼロに抑えるのが自分の仕事なので、それはすごく残念です」。

 4日後の22日にはナビスコ杯の鳥栖戦を迎える。ここまでナビスコ杯では2戦連続フル出場している吉本は「ここから連戦ですし、連敗をしないことが大切なので、しっかりナビスコカップに備えたいと思います」と切り替え、自信にとっての今シーズン初完封を目指す。

(取材・文 河合拓)

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