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16強に導く2G!!柏FW武富「思い通りにできた」完璧な前半

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[4.22 ACLグループリーグ第5節 柏3-2全北現代 柏]

 殊勲の2ゴールだ。3トップの左で先発した柏レイソルのFW武富孝介のゴールが、チームを2年ぶりとなるばAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメントへと導いた。個人技で奪った1点目は前半20分、左サイドでボールを受けるとドリブルで仕掛け、1人をかわして放ったシュートがゴール。クロスに合わせた2点目は同39分、FWクリスティアーノがDFとGKの間に入れたボールを押し込んだ。

 前半で3-0。韓国王者・全北現代を相手に完璧な試合運びを見せた最初の45分を「前半は戦術的な部分で自分たちが上回っていたと思う。相手のボランチとディフェンスが困っているのがわかったので、思い通りできていた」と武富。ポジション取りで全北現代を翻弄したという。「相手のボランチが困るようなプレーを、ポジショニングを細かくやって。タニくん(大谷)に付くのか、オレに付くのか困っていた。全北は人に来るので。(人に)食い付かせることで、今日は困らせることができた」。1点目のシーンでは、前を向いてボールを持った武富がドリブルし、PAへ侵入した格好だ。

「僕にセンターバック2枚が気を取られているときに、僕の周りを上手く使ってくれた。彼は攻撃の中心ですし、信頼している。気持ちよくプレーできる状況をつくり出せれば」と武富の隣、センターフォワードでプレーしたFW工藤壮人は賞賛する。左サイドで武富とコンビを組んだDF輪湖直樹も続く。「タケは中途半端なポジションで相手を引き付けてくれる。いいコンビネーションをつくれたと思う」。

 初めて舞台に立つACLで、武富はプレーオフを含めた6試合で4得点と結果を出している。「冷静の中でファイトはできていた」。この日のヒーローは、平然と答えてみせた。

(取材・文 奥山典幸)

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