beacon

森重のOGで名古屋に敗れたF東京はリーグ戦3連敗

このエントリーをはてなブックマークに追加
[5.23 J1第1ステージ第13節 F東京0-1名古屋 味スタ]

 J1は23日、第1ステージ第13節を各地で行い、味の素スタジアムでは4位のFC東京と11位の名古屋グランパスが対戦した。互いに直前のナビスコ杯では勝利を挙げているものの、F東京はリーグ戦2連敗中、名古屋も3連敗中という状況だった。試合は1-0でアウェーの名古屋が勝利。F東京はリーグ戦3連敗となり、第1ステージの優勝争いから大きく後退することとなった。

 ホームのF東京は、3日前のナビスコ杯甲府戦(2-1)からスタメンを4人変更。DF徳永悠平、DF吉本一謙、MF梶山陽平、FW河野広貴が先発に名を連ねた。一方、名古屋もナビスコ杯清水戦(2-1)から3選手を変更。DF矢野貴章、MF小川佳純、FW永井謙佑がスタメン出場している。
[スタメン&布陣はコチラ]

 F東京は前半2分、MFダニルソンのバックパスをさらい、速攻を仕掛ける。FW武藤嘉紀が左に展開したボールをDF太田宏介がゴール前に入れる。MF米本拓司が飛び込み、ヘッドでゴールを狙ったが、ボールはクロスバーを越えて行った。F東京は前半16分にも左サイドに張り出した武藤がボールをスルー。スペースに流れたルーズボールをFW前田遼一が回収してパスをつなぎ、最後はMF高橋秀人がミドルシュートを放ったが、DFに当たり左に逸れて行った。

 前半19分にもF東京は自陣でボールを奪うと左サイドに展開。太田のアーリークロスに武藤が飛び込んだが、体を入れたDFにクリアーされる。押し込むF東京は21分にもPA外の左寄りの位置で太田が倒され、FKを獲得。PA内でフリーになったDF森重真人がヘッドで折り返したが、GK楢崎正剛にキャッチされている。名古屋は両サイドまでボールを運んでも、中央にボールを入れられず。ほとんどフィニッシュを打てないまま、0-0で前半を折り返した。

 後半の開始と同時に、名古屋は小川を下げてFW川又堅碁を投入する。後半3分、F東京は米本のパスを受けた武藤がミドルシュートでゴールを狙うが、GK楢崎の好守に阻まれる。その2分後には高い位置でボールを奪った米本が右サイドからクロスを入れる。河野が合わせたが、ヘディングシュートは枠を越えた。

 なかなかリズムをつかめない名古屋は後半13分、武藤のチェックに行ったダニルソンが太腿裏を負傷して、MF磯村陵太と交代する。その後もF東京が押し込む展開の中で、後半24分には左サイドの太田からのクロスにPA内で武藤が合わせたが、ミートしきれずにGK楢崎にキャッチされた。その1分後には名古屋も右サイドの矢野からのクロスにイヴァノヴィッチ、川又が飛び込むが、ゴール前に転がったボールはGK権田に抑えられる。26分にはF東京も前田がドリブルでボールを運び、シュートを放ったがGK楢崎の正面を突いた。

 後半28分、ようやく試合が動く。太田のクロスをGK楢崎がキャッチすると、スローを受けたMF矢田旭がボールを運び、スルーパスを出す。これを受けたMF小屋松知哉がゴール前にクロスを入れると、対応した森重に当たったボールはゴールに転がり込み、名古屋がオウンゴールで1点を先制した。

 失点直後にF東京は河野を下げ、MF三田啓貴を投入。後半35分には武藤が倒されて得たFKから、太田が直接ゴールを狙ったが、これもGK楢崎に止められる。同37分にF東京は梶山を下げて、FW林容平をピッチに送り出す。前に出るF東京に対し、名古屋は39分に川又がノヴァコヴィッチとのワンツーからシュートを放つが、右に逸れて行き、得点を挙げられない。

 後半40分には名古屋の磯村が2度目の警告を受けて退場となる。数的優位のF東京は、後半41分、前田を下げて、新加入のチュニジア代表FWラサッドを投入する。F東京は何度か左サイドから名古屋ゴールに迫るが、ゴールが遠い。同44分に名古屋は小屋松を下げ、FW松田力を投入した。

 F東京は太田が何度も左サイドからクロスを上げようとするが、矢野や松田が体を張ってブロック。ゴール前に飛んだボールもGK楢崎に抑えられてシュートまでいけない。このまま試合は終了し、アウェーの名古屋が1-0で勝利して連敗を3で止めている。

(取材・文 河合拓)

TOP