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[MOM1383]東海大菅生MF小峰拓海(3年)_東京2次予選へ導く劇的V弾

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.24 全国高校総体東京都予選1次決勝 東海大菅生高 3-2 小松川高 駒沢2]

 後半40分に劇的な決勝点を決めた東海大菅生高MF小峰拓海(3年)は試合後、「ホッとしました。凄くホッとしました」と繰り返した。序盤に2点をリードされて追う展開。「焦らなくてもいつも通りやればという自信があった」というが、チーム、自分自身も思うようなパフォーマンスができずに苦しい展開となった。それでも焦れずにサイドを活用しながら攻めたチームは後半7分までに同点に追いつく。そして後半半ば以降、シュートチャンスでよくボールが回ってきていた小峰も得意のシザースからのシュートなどで会場を沸かせていた。

 2-2のまま迎えた後半40分、右サイドでMF小岩井亮からのパスを受けた小峰は「あそこは得意なので。得意じゃなくても狙いに行ったと思う。シュートが欲しかったので狙いました」と強引に中央へ持ち込みながら左足を振りぬく。対応したDF2人よりも一瞬早く振りぬいた左足のシュートがファーサイドのゴールネットを揺らし、劇的な決勝点となった。

 東海大菅生は両ワイドを広く使った攻撃が特長。その中で右FWに位置する小峰は縦への突破を発揮しているが、中へ割って入っていく動きも得意。それが勝負を決めるゴールにつながった。決勝ゴール後に両手を突き上げて歓喜の中心となった小峰だが、試合後はすぐに次戦へ切り替え、「自分は守備から入って攻撃の時にはチームのためにプレーできれば。チームの中でも自分を出せるようにしたい」と意気込んだ。

 高校サッカーから卒業するときに後悔しないようにやり切ること、3年生中心に何事もやっていくということを仲間たちと決めている。「マジメ」と分析するチームの勝利に少しでも貢献できるように、全力で戦い、積極的に自分の武器を発揮する。

(取材・文 吉田太郎)
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