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“迷走”のシーズン送ったシャルケ「ファンの心を取り戻す」

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 ロベルト・ディ・マッテオ監督が辞任を発表したシャルケのホルスト・ヘルトSD(スポーツディレクター)が26日、記者会見を行った。クラブの公式サイトが会見の模様を伝えている。

 シーズン途中の昨年10月からチームを指揮したディ・マッテオ監督だが、シーズン終盤の失速で6位でリーグ戦を終え、来季の欧州CL出場権を逃した。2017年まで契約を結んでいたが、クラブ側と契約解除に同意し、26日に辞任が発表された。

 ヘルトSDは「お互いが今後のことについて異なる見解を持っていることが分かったとき、彼が提案した解決策は常にクラブの繁栄を考えてのものだった」と会見で明かし、辞任に至った経緯を説明した。

 今シーズンの低迷については「我々は数多くの故障者を抱え、一度に12人ものプレイヤーを欠かなければならないときもあった」としたうえで、「最近はミスが多かった。私も例外ではない。この責任は私にもある」と釈明。「だが、私には将来における明確なプランがある。クラブにとって成果にあふれる将来のプランがね」と、来季以降の巻き返しを誓った。

「チームとしてプレーしなければならない。それが今季は全然できなかった。今の我々の課題は、ファンの心を取り戻すことだ」。今月10日には、リーグ戦2試合を残した時点でMFケビン・プリンス・ボアテングとMFシドニー・サムに即時出場禁止処分を科した。クラブの“迷走”に抗議したファングループはホーム最終戦となったパダーボルン戦前半の応援ボイコットを呼びかけ、試合後は大ブーイングを浴びせた。

「ファンが、またチームのことを誇りに思えるようになってほしい。これは一朝一夕でできることではない。しかし、これが我々の心に火を焚き付けてくれるだろう。我々なら成し遂げられる」

 新監督の選任は急いでいない。「我々はまだ監督候補者と何も話していない。必要なだけの時間をしっかり取るつもりだ。未来の成功に向けて、答えは完璧なものでなくてはならない」。いずれにせよ、チームの立て直しのためには新たな指揮官の下で一丸となる必要がある。ヘルトSDは「シャルケの監督は選手を通して、ファンが見たいと願っているサッカーを実現できなければならない。そして選手たちが常に成長し続けられるような監督でなければならない」と、その“条件”を挙げた。

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