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[総体]「日本一のボランチになるというのが目標」大津の司令塔・河原が2アシスト

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[6.2 全国高校総体熊本県予選決勝 大津高 3-1 熊本国府高 水前寺競技場]

 大津高のMF河原創(3年)は前半27分の先制点と同アディショナルタイムに左FKを右足でMF原岡翼へ通して2アシスト。「ゴールの幅に蹴れば行けると思っていた」という2つの好キックに加え、相棒の10番MF吉武莉央とともに中盤で非常によくボールに絡み、守備面でも素早い潰しが利いていた。

「きょう、試合前にコーチからどんどん走ってボールに絡めとか、守備の面とか言われていたので意識していました。(また)左SBが初先発だったのでそこはボール入ったら受けるようにしていました。得点のシーンは良かったんですけど、スルーパスを狙い過ぎた部分とかあったのでもう少し丁寧にできたかなと思っています」と反省点も。それでも司令塔役のMFは存在感ある70分間だった。

 昨年はSBとして全国高校総体準優勝に貢献。「去年は蹴られたら嫌な場所とか、SBで学べた。今年はそれを活かせているので良かったと思います」とSBで得た経験を中盤のポジションで有効活用している。正確なタッチで大津のパスサッカーを支えるMFは得点力を引き上げることでより怖い存在、より違いを生み出す存在になることを目指す。「パスもですけど、得点もできたらもっとレベルアップできると思います。(個人的には)攻守両方で貢献できるようにしていきたいし、日本一のボランチになるというのが目標なのでそれを目指してやっていきたい。まだまだ半分くらい。試合を決める選手にもなりたいし、守備とかでもチームに貢献するとかそういうところを意識していきたい」。

 平岡和徳総監督は吉武と河原の2人を大津の“心臓”と評していたように、“心臓”であり、チームの“頭脳”でもあるだろう。河原はチームを冷静に分析してよりピッチでレベルの高いサッカーを展開させる。「全員攻撃・全員守備が(優勝した九州)新人戦の時よりもできている。(現在は)リスタートの部分とか速くしようといっている。もうちょっと一人ひとりがレベルアップできれば(日本一も)取れると思います。今年は去年(決勝で)負けた分、日本一取って。でも一つひとつの試合にこだわっていけたらいい」。最高の結果へチームを導くために考え、プレーする。

(取材・文 吉田太郎)
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