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[MOM1394]桃山学院FW桑田青空(3年)_エースFWがスーパーゴールで3戦連発!

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[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.6 全国高校総体大阪府予選決勝L第2節 桃山学院高 2-1 関西大北陽高 J-GREEN堺]

 エースストライカーが「自分でもビックリするくらいイメージ通り」のスーパーゴールで試合の流れを傾けた。桃山学院高は前半13分、FW桑田青空(3年)がPAでSB丹羽将太郎からのループパスを引き出すと、「ホンマは一個目でヘディングでそらして打とうと思ったんですけど(難しい)」と胸コントロールへ判断変更。抜け出しながら後方から来た浮き球を見事にトラップすると、すぐに体勢を整えて右足シュートを放つ。コントロールされた一撃に飛び出したGKは反応することができず、そのままゴールへ吸い込まれた。

「(浮かせて狙ったシュートは)GKが出てきているのが見えたので。自分でもビックリするくらいイメージ通り」という技ありのゴール。本人も認める通り、裏への抜け出しや身体能力の高さを活かしたプレー、強引さが持ち味だが、このシーンではアイディアと技術の高さを示して味方に歓喜をもたらした。また桑田は後半29分にも相手の最終ラインのギャップを突いてボールを受けると、DFを背中でブロックしながら強引に左足シュート。左中間からファーサイドを狙って蹴った一撃はGKにセーブされたが、こぼれ球をMF谷口諒が押し込んで決勝点となった。

 FW出身の堀佳津之監督の下、個人指導を受けながら才能を開花させてきている。堀監督は「彼は頭がいいですし、学んだことを自分で整理してスペースの使い方とかに活かしている」と説明する。吸収力が高いというFWは動きの幅を広げたほか、ここへきてターンするスピードが上がり、より前を向いて怖さを発揮できるようになってきた。この日もターンの速さと相手の急所を突く動き、そして持ち味の強引さがチームの勝利に繋がった。

 強豪16校が争った春のミズノカップでは九州国際大付高戦でハットトリックを達成するなど5戦5発。チームを準優勝へ導いて関係者たちから高い評価を得ていたが、今回の大阪予選でも大阪朝鮮高戦で2ゴール、大阪桐蔭高戦で決勝PK、そしてこの日のスーパーゴールと3戦連発を記録し、存在感を示している。桃山学院を4年ぶりの全国舞台に導くことができるか。「点決めて、しっかり勝って、3連勝で優勝」という目標を7日の履正社高戦でも果たす。 

(取材・文 吉田太郎)
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