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満を持してハリルJデビュー戦に挑むGK西川

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 優勝した前回大会に続き、初戦のゴールマウスを守ることになりそうなのがGK西川周作(浦和)だ。北朝鮮戦を翌日に備えたこの日はミニゲームで主力組に入ってプレー。小気味よい動きと大きな声で存在感を示した。

 北朝鮮戦に出れば、ハリルジャパン初出場となる。「いつもここを目指して頑張っている。チャンスをもらったからには、何か特別なことをやろうというよりは、いつもどおりやりたい」と自然体を強調する。代表マッチは前任のアギーレ監督が率いていた昨年11月14日のホンジュラス戦以来。「久々の代表戦になるので、雰囲気も楽しみたい」とも言う。

 強みとなりそうなのが、中国での豊富な経験だ。08年北京五輪では反町ジャパンで守護神を務め、広島と浦和では中国でのACLも経験している。

 中国開催の大会の特徴はピッチ状態が悪いこと。西川は「ボールを蹴るとき、特にワンタッチのときはどう弾むかが分からないので、最後までボールを見ること。キーパーとしては常に正面に入ること」と注意事項を挙げ、「こういうピッチでは基礎的なことがより大事になる」と強調した。

 前回大会では初戦と第3戦に先発し、チームの優勝に大きく貢献した。今回は指揮官が「多くの選手を使いたい」と話しており、初戦のパフォーマンスが悪ければ1試合のみの出場となる可能性もあるが、逆に西川は「明日の出来次第で(2、3戦目にだれを使うか)監督を悩ませることもできるかもしれない」と、ポジティブに捉えている。

「前回大会で優勝した喜びは今も忘れていない。国内組で一つになって、勝って堂々と日本に帰りたい」。西川が満を持して北朝鮮戦に臨む。

(取材・文 矢内由美子)

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