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[総体]開会式で意気込み新た、前回王者・東福岡はチャレンジ精神で連覇に挑戦

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 平成27年度全国高校総体「2015 君が創る 近畿総体」サッカー競技は2日、神戸市のグリーンアリーナ神戸で開会式が行い、出場55校の代表選手たちが開会式に出席した。

 開会式では、東福岡高(福岡)が大津高(熊本)に延長戦の末に勝利した昨年の決勝のハイライトが大型モニターに映し出され、その後、昨年の優勝校である東福岡のMF中村健人主将(3年)が優勝旗を返還。中村は「VTRで去年の優勝シーン見て、もう1回僕たちの代でも優勝したいと思いました。そのために実力とかまだ全然足りていない。だけど、この2日間でできることをしっかりとやって、(2日間では)技術は上がらないと思うけれど気持ちの持っていき方とかしっかりしていきたい」と意気込んだ。

 MF中島賢星(現横浜FM)やMF増山朝陽(現神戸)らを擁した昨年の東福岡は、6試合で26ゴールをたたき出す圧倒的な攻撃力で17年ぶりとなる全国制覇。その強さを印象付けた。衝撃的な全国制覇から中村とU-17日本代表GK脇野敦至(3年)を除く主力の大半が入れ替わった今年は、昨年のようなズバ抜けた攻撃力を持っている訳ではないが、それでもプレミアリーグWESTでは第2節からの5試合でわずか1失点に抑える堅守を発揮するなど、5勝2分3敗で現在4位。6月の九州高校大会では3連覇を達成した。また選手たちにはトレーニング、紅白戦で内容が向上しているという手ごたえもある。

 だが、中村は「(対戦相手によって)気が緩んでしまうことがある。だから常にチャレンジ精神を持っていかないといけない。自分たちが下から臨んでいきたい」と引き締めた。中村自身、昨年の全国総体では大会優秀選手に選出されるなど、全国総体は評価を大きく上げた大会。「昨年、(増山)朝陽君たちがブレイクしたみたいに自分も活躍したい」と意気込むが、まずはこの日ともに開会式に出席した脇野やFW餅山大輝(3年)らとともにリーダーとしてチームを引き締め、挑戦者として全国大会を戦う。

 大会は8月3日に1回戦を行い、東福岡は8月4日の2回戦で四日市中央工高(三重)と和歌山北高(和歌山)の勝者と初戦を戦う。

(取材・文 吉田太郎)
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