beacon

[MOM1466]東海大五DF山内一也(3年)_先制ヘッドと完封勝利、ゲーム支配した注目CBが「ACE賞」に

このエントリーをはてなブックマークに追加

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.20 adidas cup in Fukuoka決勝戦 東海大五高 3-0 ルーテル学院高 グローバルアリーナ]

 今年新設された「adidas cup in Fukuoka」は「ACE賞」、「X賞」というアディダス社の新スパイクから名づけられた2つの個人賞が設けられていた。その中で「ACE賞」に選出されたのが東海大五高CB山内一也だ。「絶対的支配」というコンセプトを持つスパイク、ACE同様にゲームを支配して先制ゴールを決め、完封勝利も収めた山内は「CBなんで相手にボールを持たせないことでゲームを支配できると思っている。これからも球際とかヘディングとかこだわっていきたい」と語った。

 前半7分、山内は左CKから「いいボールが上がってきた。相手に取られると思ったけれど流れて来たので当てるだけでした」とファーサイドから豪快なヘディングシュートを叩き込む。そして「ヘディングのところと球際でガツガツいくところ」が武器というCBは、相手のスピードあるドリブルに苦戦するシーンもあったが、PAに近づこうとする相手アタッカーを潰し、運動能力の高さを活かしてのヘディングて競り勝ってゴールに近づけない。普段の練習から「日々の過ごし方が大事。日々の練習から100パーセントでやること」を意識しているというDFは「夏の試合を全力でやっていたので、前期よりは後半走れるようになったと思います。(課題は)後半の運動量や集中力の部分だったけれど、夏を全力で過ごせば克服できると思ってきました」というように最後まで走り切り、終了間際には3点目のゴールももたらした。

 今年、九州にはU-18日本代表DF野田裕喜(大津高)、DF大南拓磨(鹿児島実高)という注目CBがいるが、山内は「同じ九州なので意識していますけれど。実際あんまり凄いとは思わない。届かない存在ではないと思っています」と言い切る。大丸忠監督や平清孝総監督もその能力の高さを認める注目CBは無失点Vと「ACE賞」受賞を自信に冬の全国を目指す。

 憧れの存在は日本代表DF槙野智章(浦和)だ。J1第2ステージ第7節の湘南戦で相手の突破を阻止してボールを蹴り出すと感情を表に出してガッツポーズ。「プレー中熱いし、人柄もそうなっていきたい。この前、相手倒してガッツポーズしたりしたじゃないですか。オレ、このタイプだと思います」。気持ちを前面に出すCBが、守備でも攻撃でもその高さと激しさで試合を支配する。

(取材・文 吉田太郎)

TOP