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「考える時間が多くなった」FW小屋松、手倉森Jデビュー後の変化とは…

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 アピールはしたい。しかし、U-22日本代表候補のFW小屋松知哉(名古屋)は焦らない。京都市内でトレーニングキャンプ2日目を行った24日、小屋松は昨日からトレーニングを行うJ1勢とともに汗を流していたが、途中で練習を回避することとなった。

「ここに来る前からちょっとケガ持ちの部分があって、今週はあまりいいコンディションではない部分がありました。あまり無理をして、長期離脱するとチームにも迷惑をかけるので、そこは自分で判断して今日は切り上げました」。明日、明後日と続くトレーニングに向けて「(五輪)アジア最終予選に向けてアピールはしたい」と意気込みを示しながらも、「ドクターやスタッフと相談をして決めると思います。自分のコンディションと相談しながらやっていきたい」と冷静に話した。

 小屋松は7月に行われたU-22コスタリカ代表戦の後半34分からピッチに送り込まれ、手倉森ジャパンのデビューを飾った。積極的にシュートを放ちながらも無得点に終わったことに、「とりあえず点が取りたかった」と悔いた。しかし、初めて手倉森ジャパンを経験したことで得るものも多かったようだ。

「代表を経験したことで、ちょっと遠くに感じていた五輪が手の届くところにあると感じられるようになりましたし、サッカーのことを考える時間が多くなりました。自分のチームで試合に出ないと、ここには呼ばれないので、結果が出せるように日々考えてトレーニングしています」

 代表を経験することで意識が、そして日々の取り組みに変化があった。名古屋では試合に出続けることで手応えをつかみつつあるが、コスタリカ戦後に始まった第2ステージでは全8試合に先発出場しながらも得点を記録できていない。本人も「結果が出ていないし、その部分は納得していない」と感じているように、得点力アップを図りながらU-22代表でのポジション確立を目指す。

(取材・文 折戸岳彦)

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