FWマリオ・バロテッリがリバプールからミランへ期限付き移籍での復帰を果たした。その悪評高い素行を巡っては、様々な出来事がまことしやかに伝えられている。英『リバプール・エコー』は、「バロテッリを今夏に放出しなければならない数え切れない逸話の一つ」として、あるエピソードを紹介している。

　練習前のロッカールーム。チームメイトが持っていた新しい携帯電話に興味を持ったバロテッリ。「それは何だ」と聞くと、「新しいiPhone6だよ」と教えられた。自分が手にしていない新機種を持っているチームメイトを目前にして、バロテッリは明らかに苛立っていたという。

　その後、チームメイトとともに練習へ向かったバロテッリだったが、数分と経たないうちにハムストリングに違和感があると訴え始めた。スタッフたちは練習を中断させ、メディカルスタッフに診てもらおうとクラブハウスへ戻るように指示をした。

　それから90分間の練習を終えた選手たちがロッカールームへ戻ると、そこには驚くべき光景が広がっていた。練習前には持っていなかったはずのiPhone6を手に、満足げな表情を浮かべるバロテッリが座っていたのだ。さらに、その横にはいくつか箱に入った“予備のもの”もあったという。

　事の真相はクラブハウスへ引き上げたバロテッリが“子分”の一人に急いでiPhone6を買ってこさせると、ロッカールームで嬉々として操作していたようだ。「不思議なことにハムストリングの負傷は治ってしまったようだった」と同紙は綴っている。

---

●プレミアリーグ2015-16特集
●セリエA2015-16特集