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ロングボールからの2失点で追いつかれた柏…MF栗澤「相手が後半から割り切ってきた」

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[8.30 J1第2ステージ第9節 柏2-2甲府 柏]

 カウンターからMFクリスティアーノとFW工藤壮人がゴールを奪い、前半を2-0とした柏レイソル。「引く相手にカウンターが決まると嫌だと思うので、狙い通り」とDF鈴木大輔は前半に確かな手応えを感じていた。その戦いぶりから大差がついて90分を終えるかと思われたが、後半は一転、ヴァンフォーレ甲府のペースに。2点のリードを守り切れず引き分けに終わった。

「相手が後半から割り切ってきた中で、ラインが下がってしまった」と振り返るのはMF栗澤僚一だ。甲府の得点はいずれもロングボールから。1点目はDF津田琢磨のクロスをFWバレーが落としてFW阿部拓馬がボレーシュート。2点目はMF阿部翔平のクロスを阿部拓、DF土屋征夫が頭でつなぎFW伊東純也のヘディングシュートがGK菅野孝憲のオウンゴールを誘った。

「ロングボールを簡単に入れさせてしまった。相手の術中にハマった」と工藤が指摘するように、甲府は余裕を持ってクロスを上げていた。「ロングボールの対策は前半からしていた」(武富)という柏だが、甲府がロングボールに徹してゴールを奪いにきた後半は「よりゴールに近いところにロングボールがきてしまった」と栗澤は悔んだ。

 リーグ3試合連続無失点中だった柏は、4試合ぶりの失点。同時に連勝も3でストップした。「耐える時間での失点が痛かった」と守備の中心の鈴木は反省する。JリーグだけでなくAFCチャンピオンズリーグも並行して戦う柏には連戦による「体の疲れ、頭の疲れ」(栗澤)があった。さらに、来週2日にはナビスコ杯決勝トーナメントが開幕する。「結果は悔しいですけど勝ち点1はをポジティブに捉えたい。上位陣に食らいついていけるところにいるので、もう一度修正して、次に向かっていきたいと思います」。吉田達磨監督は次戦以降での立て直しを誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)

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