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長友に驚嘆する米倉「同じSB目線で見てすごい」

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 初めての中東、初めてのイランだった。8月に中国・武漢で開催された東アジア杯で日本代表に初招集されたDF米倉恒貴(G大阪)にとって、海外組を含めたフルメンバーの代表活動は今回が初めて。アジア予選となれば中東は付き物だが、年代別代表に縁遠かったこともあり、「中東は初めて。すごい国だなと」と、日本とはまったく異なる文化、景色が新鮮に映るようだ。

 東アジア杯の中国戦に左サイドバックで先発デビューし、1アシストを記録。そのパフォーマンスが評価され、左サイドバック候補として引き続き招集された。G大阪でプレーする本職は右サイドバックだが、「両方できればメリットになるし、そこはしっかりやっていきたい」と前向きに取り組んでいる。

「常に試合を見ながら『自分が出たら』というイメージはしている。チャンスがあれば、自分のプレーを出せるように準備したい」。虎視眈々とチャンスを待っているが、3日のW杯アジア2次予選・カンボジア戦(3-0)に左サイドバックで先発したDF長友佑都(インテル)のプレーには思わず驚嘆した。

「間近で初めて見て、驚くほど走っていた。あれだけ走ったあとにクロスを上げて、同じサイドバック目線で見てすごいなと」。日本代表では左サイドが主戦場の長友だが、本来は右利きであり、左右どちらもこなせるユーティリティーなサイドバックだ。右サイドバックにコンバートしてまだ2年半の米倉にとって、大きな目標であり、競い合っていかなければならない存在でもある。

「間近で見ることができるのは自分にとって財産だし、自分が成長するにあたって、すごくいい選手が近くにいると思う」。代表の一員だからこそ経験できる日々の刺激を糧に、27歳の新星がその成長曲線をさらに加速させていく。

(取材・文 西山紘平)

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