beacon

柏対策が奏功した山形…DF渡辺「全員が労を惜しまずプレーした」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[9.20 J1第2ステージ第11節 柏0-0山形 柏]

柏レイソルはかなり(パスを)つないでくる中で、自分たちがやってきたことをどれだけ出していけるか。ディフェンスの部分でアグレッシブに戦っていこう」とモンテディオ山形石崎信弘監督は、敵地での柏戦に臨んだ。

 FW工藤壮人、FWエデルソン・モラエス、MFクリスティアーノが並ぶ柏の3トップについては「個々がパンチある」と山形の3バックのセンターに入ったDF渡辺広大は警戒していたと言うが、「チャレンジアンドカバーをしっかりできた」と柏を封殺できたことに手応えを感じていた。

 最後尾からショートパスをつなぐ柏に対して、山形は前線からプレスをかけた。「ロングボールを蹴らせてセカンド(ボール)を拾う」(ロメロ・フランク)という狙いがあったからだが、その理由として第1ステージで柏に快勝(○3-0)した後、「うちのプレッシャーを(柏が)嫌がっているのを耳にした」ことを渡辺は明かした。12本のシュートを許しながらも柏を完封。「全員が労を惜しまずプレーしてくれた」と渡辺は走り切ったチームを称えた。

 年間18位の山形は4試合ぶりとなる勝ち点1を積み上げることはできたが、16試合ぶりとなる勝ち点3を獲得することはできなかった。「勝ち点3がほしかったですけど、チャンスあり、ピンチあり、妥当かなという感じ」と今季2回目の柏戦を振り返った渡辺。中2日で迎える次節は、勝ち点4差で同じく降格圏の同16位松本との“直接対決”。松本に勝利すれば山形は清水をかわして同17位に浮上する。「勝って是が非でもしがみついていきたい」。今季から山形に加入した背番号3は、勝利だけを見据えていた。

(取材・文 奥山典幸)

▼関連リンク
[J1]第2ステージ第11節2日目 スコア速報

TOP