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キャッチミスで決勝点献上、鹿島GK曽ヶ端「本当にチームに迷惑をかけた」

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[9.26 第2ステージ第12節 鹿島 1-2 浦和 カシマ]

 ベテランGKの思わぬミスから決勝点を献上してしまった。試合後、鹿島アントラーズGK曽ヶ端準は「本当にチームに迷惑を掛けてしまった」と悔しさを滲ませた。

 前半3分にMF遠藤康のゴールで先制した鹿島は、同6分に浦和に同点に追い付かれたものの、その後攻勢を仕掛ける。激しいプレッシャーで浦和に攻撃の形を作らせず、攻撃では多くの決定機を創出して相手ゴールを脅かし続けた。しかし、浦和GK西川周作の好セーブもあり、勝ち越しゴールを奪えないでいると、逆に後半27分、浦和に勝ち越しを許してしまう。

 浦和が素早いリスタートで試合を再開させると、鹿島守備陣に混乱が生じる。DF昌子源が振り返る。「僕のマークは槙野(智章)選手でしたが、上がって来るのか、キッカーを務めるのか様子を見ているときに、誰を見ようかというときにスタートされてしまった」。

 右へと展開されると、サイドを突破されてMF宇賀神友弥にクロスを許す。ボールは遠藤の足に当たってコースが変わり、ゴール前へと迫って来る。曽ヶ端は「味方に一度当たってコースが変わったので、源に『クリア』と言いました」、昌子は「ソガさんから『クリア』という声があったのでクリアしようと思いました」と話したように昌子がクリアに向かう。

 しかし、ボールは昌子の頭上を越えようとしていた。「届かないと思った」(昌子)、「源は届かないと思ったので自分で出て行った」(曽ヶ端)。ゴール前から飛び出した曽ヶ端がボールの落下地点に入り、キャッチしたかと思われた。だが、次の瞬間、ボールはFW興梠慎三の目の前に落ちて、決勝ゴールを叩き込まれてしまう。

「素晴らしい内容の試合で、勝ち点3を十分に取れる内容の試合の中でああいうプレーになってしまった…。本当にチームに迷惑を掛けてしまった」。36歳のベテランGKは自責の念にかられていた。

(取材・文 折戸岳彦)
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