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17冠目めざす鹿島が神戸に連勝!3年ぶり決勝は連覇めざすG大阪と決戦

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[10.11 ナビスコ杯準決勝第2戦 鹿島4-1神戸 カシマ]

 ナビスコ杯の準決勝第2戦が11日に行われ、鹿島アントラーズがホームでヴィッセル神戸を4-1で下した。2戦合計スコアは6-2。文句なしの連勝で3大会ぶりとなる決勝進出を決めた。相手はガンバ大阪に決定。鹿島の17冠か、G大阪の連覇か――。決勝は10月31日埼玉スタジアムで行われる。

 7日に神戸総合運動公園ユニバー記念競技場で行った第1戦は、鹿島がアウェーゴール2発を決めて、2-1で勝利。3大会ぶりの決勝進出へ向け、王手をかけていた。逆に初の決勝を目指す神戸にとっては厳しい展開で第2戦を迎えることになった。

 また、鹿島も第1戦からDF青木剛が負傷のため外れたが、それ以外の10人は全く同じスタメン。対する神戸はFWレアンドロらが負傷でメンバー外になるなど、スタメン4人が変更。助っ人がいない“和製軍団”で勝利を目指すことになった。

 試合序盤、鹿島が落ち着いてボールを支配した。すると前半16分、早くも試合が動く。スローインの流れから右サイドでエリア内に入ったFW赤崎秀平がゴール前に狙い澄ましたクロスをグラウンダーで入れる。これをフリーで待っていたMF中村充孝が難なく押し込み、先制に成功した。

 しかしすぐに神戸が意地を見せる。前半21分、DF岩波拓也からのロングフィードで右サイドの裏をとったMF増山朝陽が強引な突破でエリア内に侵入。グラウンダーのパスを入れると、FW渡邉千真が右足で押し込む。“お返しゴール”とばかりに、鹿島と同じような得点パターンで同点に追いついてみせた。

 同点弾で勢いづいた神戸は一気に攻めたてる。しかし前半23分にカウンターから得たチャンスを渡邉が押し込めず。同44分にもカウンターから完全に抜け出したFW石津大介がハーフウェーラインからドリブルで持ち上がる。GKと1対1になり、曽ヶ端準をかわしにかかるが、前に出た曽ヶ端に防がれ、逆転のビッグチャンスを逃した。

 後半に入っても神戸が積極的に仕掛ける。しかし、後半1分に増山が強引な突破からシュートに持ち込むが、ボールは力なくGKの腕の中に収まる。同5分にもDF高橋峻希が右サイドを抜けてクロスを入れるが、戻ったDFにカットされてしまった。

 すると後半8分、大人しかった鹿島が一瞬の隙を突く。ロングボールの競り合いの流れ弾で抜け出した赤崎が左足でシュートまで持ち込む。これはGK徳重健太に防がれたが、こぼれ球に詰めたFW金崎夢生が押し込み、決勝進出をグッと引き寄せる勝ち越しゴールを奪った。

 勝ち上がるためには90分以内で勝利するしかなくなった神戸。少なくとも2点が必要になった神戸だが、焦りとは裏腹に、ボールを前に運べなくなる。ネルシーニョ監督は後半22分に増山に代えてFW田代容輔を投入。攻撃の活性化を図るが、思うように展開が変わらない。

 そして後半29分、鹿島に決定的な3点目が生まれる。DF山本脩斗が左サイドを深い位置まで持ち込むと、競り合ったDF岩波拓也がカット。しかしクリアボールが金崎へのまさかのプレゼントパスになってしまう。金崎が押し込んだシュートはライン上にいたMF高橋祥平がかき出しきれず。オウンゴールとなってゴールネットに収まった。

 鹿島は後半37分にも途中出場のMFカイオがダメのダメを押す得点を奪う。4-1で快勝した鹿島が、2連勝で3年ぶりの決勝進出を決めた。 

(取材・文 児玉幸洋)

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