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思わぬ形で先制点、浦和MF柏木「緊張するので嫌だった」

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[10.24 第2ステージ第15節 F東京 3-4 浦和 味の素]

 思わぬ形から先制点を叩き込んだ。前半11分、浦和レッズDF槙野智章がロングボールを前線に蹴り出すと、左サイドを駆け上がったDF宇賀神友弥へとボールが届く。宇賀神がゴール前に送ったボールは、中央に走り込んでいたMF柏木陽介に合わなかったが――。

 試合の入りから「すごい乗れていた」と語った柏木は、「前に前に行こうという気持ちが強かったし、チャンスがあれば前に行こうと思っていた」と攻撃への意欲を示していた。そして、槙野がボールを蹴り出した瞬間に一気に前線へと走り込んでPA内まで進入。すると、宇賀神のクロスをGKブラダ・アブラモフがまさかのクリアミスで、ボールは柏木の前へとこぼれてくる。

「マキ(槙野)とウガ(宇賀神)の形がハマりましたし、それに対して自分もしっかり中にサポートに行けました。ああいう形は結構緊張するので嫌でしたが、しっかり入って良かったです」。柏木は目の前にこぼれてきたボールをきっちりと蹴り込んで、先制点をもたらした。

 前半で3-1とリードを奪い、後半17分に槙野の得点でリードを3点差に広げた。「前半は本当に良い形にハマって、レッズらしいサッカーができたと思う」と満足気に振り返ったが、終盤に2失点を喫して1点差に詰め寄られたことに「後半は自分も全然ダメでしたし、チームとしてもうまく機能できませんでした。前半と後半は違うチームになった感じがします」と反省を口にしている。

 この日の勝利で年間勝ち点を68まで伸ばしたものの、広島も勝利を収めたため同勝ち点は変わらず。しかし、浦和の得失点差「+26」に対して広島は「+36」。得失点差で広島に年間1位を譲っており、「得失点差は厳しいものがある」と柏木も認める。だが、「広島の結果どうこうではなく、自分たちが2勝することがすごく大事だと思っています」と残り2戦での必勝を誓った。

(取材・文 折戸岳彦)
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