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乾、カンプ・ノウで先制点の起点も…バルサがスアレスのハットで3発逆転

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[10.25 リーガ・エスパニョーラ第9節 バルセロナ3-1エイバル]

 リーガ・エスパニョーラは25日、第9節を行い、MF乾貴士所属のエイバルは敵地でバルセロナと対戦し、1-3で敗れた。乾は左サイドハーフで先発出場。カンプ・ノウでプレーした史上4人目の日本人選手となり、前半10分には先制点の起点となったが、チームは逆転負けを喫した。

 カンプ・ノウに乗り込んだエイバルが先手を取った。前半10分、高い位置でMFシモーネ・ベルディがスライディングタックルでボールをカットすると、乾がワンタッチで縦に入れ、FWボルハ・バストンが落としたボールをベルディがスルーパス。ワンタッチプレーの連続でゴール前に抜け出したMFケコのシュートはGKクラウディオ・ブラーボに阻まれたが、こぼれ球をボルハがPA外から右足でゴールに流し込んだ。

 1点ビハインドとなったバルセロナもすぐさま同点に追いつく。前半21分、MFセルヒオ・ブスケツがPA内右に送った浮き球のパスに反応したFWサンドロ・ラミレスがワンタッチで折り返し、FWルイス・スアレスがヘディングシュート。スアレスの2戦連発となるゴールで試合を1-1の振り出しに戻した。

 バルセロナは後半立ち上がりの3分、FWネイマールがドリブルで左サイドから中に切れ込み、中央のスアレスにパス。スアレスはワントラップから右足を振り抜き、ゴール左隅に突き刺した。スアレスはこの日2ゴール目。今季通算6ゴールとなり、2-1と逆転に成功した。

 乾は後半34分に交代。カンプ・ノウでのプレーはバジャドリー時代の城彰二氏、マジョルカ時代のFW大久保嘉人、セルティック時代のMF中村俊輔に次いで日本人選手としては史上4人目となり、先制点に絡むプレーを見せたが、守備に追われる時間も長く、後半は徐々に運動量が落ちた。

 1点リードのバルセロナはその後もゲームを支配し、果敢に3点目を狙ったが、後半39分、審判へ暴言を吐いたか、MFハビエル・マスチェラーノがまさかの一発退場。10人での戦いを強いられた。それでも直後の後半40分、ネイマールからの浮き球のパスを受けたスアレスが右足でゴール左隅にねじ込み、今季初のハットトリックを達成すると同時に3-1と勝利を決定づけた。

 スアレスはこれで今季通算7ゴール。前節・ラージョ戦(5-2)で4ゴールと爆発したネイマールに続いてこの日はスアレスがハットトリックの活躍を見せた。3-1の逆転勝利で2連勝をおさめたバルセロナは、ホームでは今季無傷の5連勝となった。

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