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W杯ロシア大会は投票前に「内定」…ブラッター氏が明かす

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 国際サッカー連盟(FIFA)のゼップ・ブラッター会長が2018年W杯の開催地決定の際に“不正”があったことをほのめかした。英『BBC』や『スカイスポーツ』など複数メディアが伝えている。

 ブラッター会長はロシア『タス通信』の取材に応じ、2018年W杯の開催が投票前に“内定”していたことを明らかにした。2018年W杯はロシア開催に決まっている。

 2010年12月に行われたFIFA理事会において、22名の理事が投票。2018年はロシア、2022年はカタールで行われることが決まった。

 だが実際には投票前から開催地は決まっていたのだという。ブラッター氏は「開催経験のなかった東欧圏のロシアで(2018年W杯を)行うことを内々に合意していた。また、2022年は(1994年大会開催地の)アメリカへ戻ろうと二つの決断をしていたんだ」と語った。

 この“密約”もあり、ロシアでの開催は決定。しかし、一方でアメリカ開催は実現しなかった。欧州サッカー連盟のミシェル・プラティニ会長がカタールを支持することを明言していたため、プランは変更されたという。

 ブラッター氏は「フランス大統領のサルコジ氏がカタールの皇太子との会談後にプラティニと昼食を摂った。その後にプラティニはカタール開催を支持すると決めたんだ。これにより、プランは変更された」と主張している。

 ブラッター氏は現在、FIFA倫理委員会から90日間の職務停止処分を受けている。

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