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人工芝で“無傷”の勝利誓う麻也「スライディングしたら大変なことに…」

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 予期せぬ“事故”に備える。17日のW杯アジア2次予選・カンボジア戦が行われるプノンペンのナショナルオリンピックスタジアムは人工芝。日本代表としては11年11月15日に平壌で行われた北朝鮮戦以来、約4年ぶりの人工芝での公式戦となる。チームは14日、試合会場で初の練習を行い、DF吉田麻也(サウサンプトン)は「バウンドが弾むので、イレギュラーが多くなる」と、その感想を口にした。

「個人的には短いボールより長いボールを使ったほうがいいのかなと思うけど、どうしたらいいかはこれからチームで話し合っていきたい。(ピッチ状態が)かなり乾燥しているので、ボールが走らない。そこが一番難しい」

 日本が持ち味とする小気味良いパス回しを披露するには適さないピッチコンディション。「前回(シンガポール戦)に引き続きセットプレーで点が取れたら一番いいと思う」と、右CKの流れからダメ押しゴールを決めた12日のシンガポール戦(3-0)の再現を狙うつもりだ。

 カンボジアはここまで2次予選で6戦全敗のE組最下位。FIFAランキングでも183位と、E組の5チームの中で最も低い(日本は50位)。それでも「レベルはさらに落ちると思うけど、この暑さとこういう芝の状況の中で、イレギュラー的なことが起こる可能性もある。集中を切らさず、引き続き無失点でやっていきたい」と気を引き締めた。

 人工芝によってはスライディングすると芝との摩擦で太腿にやけどや擦過傷を負うこともあるが、「スライディングしたら大変なことになるでしょうね」と苦笑い。「理想はその前に止めること。スライディングしないといけないような状況になる前に未然に防ぎたい。もちろん、最後は体を張るけど、それぐらい力の差があるから」と、“無傷”での完封勝利を誓った。

(取材・文 西山紘平)

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