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沖縄SV立ち上げの高原は「代表兼監督兼選手」…県3部スタートも将来的なJリーグ入り視野

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 沖縄県に新たなサッカーチーム「沖縄SV」を立ち上げることを発表した元日本代表FW高原直泰が7日、那覇市内で記者会見を行った。高原はチームの受け入れを表明したうるま市関係者や、かつて高原の代理人を務め、沖縄SVのチームアドバイザーに就任するトーマス・クロート氏とともに出席。「地域のみなさんと一緒に新しいチームを作って、将来的には世界に羽ばたいていけるような人材を作りたい」と豊富を語った。

 高原は今月1日、退団するSC相模原を通じて沖縄に新チームの立ち上げを発表した。「なぜ沖縄に?」「引退するの?」。発表されるとネット上などでも大きな話題を集めたが、高原本人がこの日、会見で設立経緯などを説明した。

 今年6月、高原は柔道でオリンピック3連覇を果たした野村忠宏氏、元ラグビー選手の福永昇三氏と合同出資という形で、沖縄県に株式会社アスリートアイランドを設立した。「プロ選手のトレーニングの場や子供達の育成が出来るスポーツ総合施設を沖縄に作れないかというところから始まり、まずサッカーチームを立ち上げてモデルケースを作って欲しいという話がありました」。将来的にはラグビーや柔道、テニス、ゴルフなど各スポーツのアスリートを育成する場として広げていきたいというが、まずはサッカー部門を担う高原が代表となって沖縄SVを立ち上げた。

「自分自身もドイツにいた頃から将来的にはアカデミーの学校を作り、世界に羽ばたいていけるような選手を育てたいという夢がありました。沖縄には良い選手はいるが県内に受け皿がなくみんな県外に行ってしまうことが悔しいという話を地元の方から聞き、子供達にとって沖縄SVが目標となるようなチームを作って欲しいという話をいただきました」

 チームは来季、沖縄県リーグ3部からスタートさせる。ただ現在、所属する選手は「代表兼監督兼選手」の3役を担う高原のみ。今後は12月22日に埼玉スタジアムの第2グラウンドで、翌年1月16日には沖縄県の金武町陸上競技場で選手セレクションを行う予定だというが、前途は多難だ。

 しかし厳しい挑戦も覚悟の上。「Jリーグ入りを視野に入れたい」と野望を語った36歳の元日本代表は、「自分がこの決断をするにあたり、今住んでいる家や車を全部売り、骨を埋め、このプロジェクトにすべてを賭けるつもりで沖縄に来ました。とにかく全力でやるしかない。みなさんにしっかりと応援してもらいサポートしていただけるようにやっていくだけです」と力を込めた。

※沖縄SVの正式名称は「沖縄Sport-Verein(オキナワ・シュポルト・フェァアイン)」でドイツ語で「沖縄スポーツクラブ」を意味し、略称は「OSV(オー・エス・ファウ)」。高原がドイツ・ブンデスリーガで初めて所属したハンブルガーSVが由来で、その時の挑戦した気持ちを忘れずにいるためと、新チーム名にその思いを込めた。

(取材・文 仲本兼進)


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