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日本開催のクラブW杯語るメッシ「オフには普通の人のように街を散策」

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 バルセロナに所属するFWリオネル・メッシが日本開催のクラブW杯を前に『FIFA』公式サイトのインタビューに応えている。バルセロナは14日に来日し、同日夕には初練習を行った。

 クラブW杯を迎えるにあたり、メッシは「とても良い大会だよ。僕のお気に入りの一つなんだ。重要ということもそうなんだけど、欧州CLを勝ち抜いたという証でもあるからね。最高の形でその年を締めくくることができる良い機会だ。だからチームメイトたちと、この大会にやってこれたのはとても嬉しいよ。僕らの目標はカップを持ち帰れるようにすることだ。優勝した上でオフを家族と楽しみたい」と話した。

 2011年のクラブW杯ではオフの日にバルセロナの選手たちが都内を散策。銀座線に乗車するMFアンドレス・イニエスタの姿などが話題となった。

 メッシは日本について、「いつも非常に良い印象を、ほとんど全てのことに受けているよ」と言う。「特に2011年は優勝することができたからね。ただ、そこから優勝していない。前回僕らが訪れた時は、オフの日に外出して、普通の人たちのように、街を散策して楽しんだものさ。日本人は常に僕らを手厚く歓迎してくれる。情熱的なんだけど、同時に敬意も払ってくれるんだ。僕は本当に日本が好きだよ」とコメントした。

 優勝した2011年大会では、決勝戦でサントスに4-0で勝利したバルサだったが、当時は敵だったFWネイマールが今大会はチームメイトとなり、クラブW杯へ戻ってきた。

 ネイマールの成長について語ったメッシは「あれから多くの月日が流れた。彼はあれからものすごく成長しているよ。サッカー選手としても人間としてもね。あの時も充分に素晴らしい選手だったけど、今はもっとだ。彼はさらに完成された選手になった。彼のような選手がチームメイトにいるというのは本当に嬉しいよ」と称える。

 またメッシにとっては、母国のアルゼンチンからリバープレートが出場していることは見逃せないトピックとなる。準決勝でバルサは広州恒大(中国)と戦うが、もう1試合ではリバープレートがサンフレッチェ広島(広島)と戦う。バルサとリバープレートがクラブW杯の舞台で顔を合わせる可能性もあるのだ。

 アルゼンチン代表FWは「変な気持ちだ。僕のキャリアの中で、アルゼンチンのクラブと対戦するのはこれまで1回しかなかった。しかもそれがエストゥディアンテスとの決勝戦(2009年クラブW杯)だった。とてもタフな試合だったよ。ずっとビハインドを背負っていた。なんとか同点にして、延長戦で勝ったんだ。ただ、アルゼンチンのクラブが残っていることはモチベーションにもなる。リバーは世界的に見てもビッグクラブだ。もし彼らと対戦することになったとしたら、良い試合になるだろうね」と言及した。

 バルセロナに加入する前にはリバープレートに移籍する可能性もあったといい、「(その可能性は)あったよ。だけどだいぶ前のことだ。最終的にそれは実現しなかったけども」と明かしている。

 現在のバルセロナについて話したメッシは「僕らは少しずつ変わってきている。今はよりダイレクトプレーを好むチームになった。もちろん、ボールを自分たちが保持するというアイデンティティは失ってはいない。それが僕らのトレードマークだし、優先事項だ。出来る限りプレーをコントロールして、ポゼッションを高めるというね。だけど今はそれに加えて、タッチする回数を減らし、相手のゴール前に進んでいくこともできるようになった」と説明。

「成長していくにつれ、ピッチ上でもピッチ外でも、異なった環境に適応できるようになってくる。自分のプレースタイルのエッセンスは保ちつつも、年を重ねることで、試合にクオリティをもたらすことができるようになった」とチームの変化を前向きに受け止めていると話した。

 3冠を遂げた上でのクラブW杯でモチベーションを保つことはできるか?と問われたメッシは「モチベーションを探す必要なんてないよ!」と一蹴。「僕らはクラブW杯がどれほど重要なものかわかっているし、獲得するべきもう一つのタイトルだ。このトーナメントで勝つことができれば、一生消えないクラブの歴史として残るだろう。だから優勝するのはとても大切なことなんだ」と言い切った。


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