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広州を侮らないバルサ指揮官「集中力を失えば…」 ネイマールは別調整

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 4年ぶり4回目のクラブW杯出場となるバルセロナ(スペイン)が16日、試合会場の横浜国際総合競技場で公式練習を行い、17日の準決勝・広州恒大(中国)戦に向けて最終調整した。練習前にはルイス・エンリケ監督が公式会見に出席。アジア王者との大会初戦に向け、「勝たなければ決勝には進めない。100%勝ちに行く」と必勝を誓った。

 準決勝に勝てば、中2日で決勝を迎える。左内転筋を痛めているFWネイマールは公式練習に姿を見せたが、ランニングなどで別調整し、準決勝は欠場する見通し。それでも指揮官は「これから試合を組み立てて考えるが、もちろん私たちもベストメンバーで立ち向かう」と、それ以外の主力温存は考えていないと強調した。

 準々決勝の映像を見て、警戒を強めた。広州はクラブ・アメリカ(メキシコ)との準々決勝で先制を許しながら後半35分に追いつくと、後半アディショナルタイムにMFパウリーニョが劇的な決勝点を決め、2-1で逆転勝ちした。

「広州にはヨーロッパで活躍した選手がいる。集中力を失えば、ラスト15分で負けることもある。それはどんな大会でも特別なことではない。一瞬、気が抜けたときに何かが起こることはあり得る。広州が勝ったことは驚きではない」

 09年、11年大会に続いて4年ぶり3度目の世界一を目指すバルセロナ。「横浜に来たということはモチベーションが上がる。クラブW杯でプレーすることは選手にとっても貴重な経験だ」。欧州CLを制したことで出場権を獲得した世界一決定戦。「困難に打ち勝ってここまで来た。監督にとっても選手にとってもクラブの会長にとっても、重要なタイトルだと思う」。3冠を達成した15年を最高の形で締めくくりたい。

(取材・文 西山紘平)

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