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今日も“キレキレ”広島MF柏「仲間が自分を見てくれた」

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[12.20 クラブW杯3位決定戦 広島 2-1 広州恒大 横浜]

 今大会キレキレのアタッカーが、またもや存在感を示した。0-1と広州恒大に先行されたサンフレッチェ広島は、後半22分にMFミキッチに代えてMF柏好文を投入。右アウトサイドに入った28歳は、幾度となくドリブル突破を試みて縦への推進力を生んだ。

「ピッチに入るときに(森保一)監督から『全部、カシ(柏)の方から行け』と言ってもらえました。青さん(MF青山敏弘)やボールを動かす選手が、自分を見てくれて多くのボールを集めてくれたので、自分の仕事をすることができた」

 そして同点に追い付いて迎えた後半38分、切れ味鋭いドリブルで右サイドを切り裂くと、ゴール前にクロスを送る。FW浅野拓磨のヘディングシュートはクロスバーに弾かれたものの、こぼれ球をFWドウグラスが押し込んで決勝ゴールが生まれた。

「自分の間合いでボールを運べたのが一番大きかったと思います。途中出場の選手が試合の流れを変えて、勝負を決定付けられるのは今年の広島の強さだと思う」

 クラブ史上初のクラブW杯3位に「良かったです」と笑顔を見せつつも、すぐさま表情を引き締める。「まだ今シーズンは天皇杯が残っています。もう一度チームが一つとなってタイトルをもう一つ取り、気分良く新年を迎えたいと思います」と天皇杯へと視線を向けた。

(取材・文 折戸岳彦)

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