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インテル会長、ピルロへの関心は冷めた?「平均年齢は大事」

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 インテルのエリック・トヒル会長は、勝利を目指している。だが、1月のマーケットでニューヨーク・シティMFアンドレア・ピルロを獲得することはないようだ。

 年内最終戦こそ敗れたものの、セリエA首位で2015年を終えたインテル。トヒル会長はイタリア『メディアセット』のインタビューで、さらなる飛躍への意気込みを見せた。

「うれしいけど、満足はしていない。私はそういう人間ではないんだ。バスケットボールの私のチームは、国内で9回優勝し、東南アジアのタイトルも2つ獲得した。だが、私は満足していない。常にもっと勝ちたいからだ。同時に、自分たちがどのようにインテルをつくってきたかには満足している。だけど、結果を待とう。次のチャンピオンズリーグ(CL)に出場できたらうれしいね」

 そのためには、1月のマーケットでさらにチームを強化することも考えられるが、トヒル会長はこう述べている。

「出場機会がない選手がいるなら、ほかに行く助けをしよう。選手は常にプレーしたいものだと思うからね。私は今のチームに満足している。多くを変えるのは難しい。大事なのは、2、3年間の核を持つことだ。出ていく選手がいて、補強が必要なら、何かする。だが、まだ早いよ」

「ピルロは年寄りすぎる? 私は彼が大好きで、リスペクトしている。だが、今の我々の中盤には、30歳前後のメロ、グアリン、メデルや、ブロゾビッチやコンドグビア、ニュクリといった若手がいる。平均年齢が大事だ。我々はうまくミックスさせてきたと思う」

 トヒル会長はファイナンシャルフェアプレー(FFP)も意識しているようだ。

「我々はFFPを守らなければいけない。前回のマーケットでは、多くの選手の行き来があったが、スポーツ面で言えば良い結果が出ている。FFPにより、我々はこの戦略を取っているんだ。いずれにしてもサポーターへの約束は守りつつ、我々はFFPを守っていく」

 ローマからレンタルで加入しているMFアデム・リャイッチの今後にも言及した。

「我々はかなり話し合ってきた。ベンチから途中出場して違いをつくれると考えていたが、最近の試合ではキープレーヤーであることを示したね。ローマとの合意には買い取りオプションがある。決めるべきタイミングがあるから、シーズン後に話そう。このまま続ければ、長年にわたってインテルの今後の一員となるだろう」

 一時はゴール不足を指摘されたFWマウロ・イカルディにも信頼を寄せた。

「今季は難しくなると彼に言ってあったんだ。去年、彼はゴールを決めすぎたからね。彼がいかに危険な選手か相手が気づき、抑えようと全力を尽くしてくる。だからこそ、我々はほかの選手がゴールを決める必要もあるんだ」

「だが、マウロはウチの最高のセンターフォワードだよ。以前のように戻るさ。我々は彼を信頼している。売却不可能? 大金じゃなければ、オファーを出す必要もないと(スポーツディレクターのピエロ・)アウジリオはいつも言っているよね。我々にとって彼は大事な選手なんだ。ペリシッチ、リャイッチ、ヨベティッチとともに、今後への核として残したいんだよ」

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