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「なんでなんでと思うけど…」流血の槙野、またも準Vに悲痛

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[1.1 天皇杯決勝 浦和1-2G大阪 味スタ]

 試合開始早々のアクシデントだった。前半4分、浦和レッズDF槙野智章はスライディングでFWパトリックのシュートブロックに入った際、GK西川周作と交錯し、右の手のひらを負傷。「(スパイクの)ポイントが入ってパックリ切れた。肉が見えていた」と、右手から大量に流血し、ピッチの外で治療を受けた。それでもテーピングを巻いてプレーを続行。右手をかばう仕草も見せながら90分間フル出場した。

 悔やまれるのは後半8分の2失点目か。CKの場面でマークに付いていたパトリックに振り切られ、フリーでボレーシュートを決められた。G大阪は周囲の選手がうまくスクリーン。「完全に(進路を)ブロックされた」と振り返る槙野は「個人のミス。しっかり防がないといけなかった」と悔やんだ。

「決め切るところと守り切るところ」。敗因をそう挙げた槙野にはチャンスもあった。1-2で迎えた後半アディショナルタイム、G大阪DF丹羽大輝のバックパスをDF金正也がまさかの空振り。槙野がPA内からシュートを打ったが、至近距離でGK東口順昭に阻まれた。

 またしてもタイトルに届かなかった。今季は第1ステージを制したが、年間順位は2位に終わり、チャンピオンシップ準決勝でG大阪に敗れた。さかのぼれば今シーズン開幕を告げる富士ゼロックススーパー杯でもG大阪に敗戦。昨季もリーグ終盤の第32節、勝てば優勝が決まる大一番でG大阪に0-2で敗れ、最終的に逆転優勝を許した。

「昨季の優勝争いの直接対決もそうだし、今季のゼロックスもそう。チャンピオンシップも入れれば、ガンバにやられたのは4つ目」。優勝を阻まれること4度。「いつも同じような展開で負けている。ちょっとした差、ちょっとしたところだと思うけど、結果がすべて」と唇をかむ槙野は「やめちゃいけない。続けないといけない」と自分に言い聞かせるように話した。

 12年に浦和に加入してから13年のナビスコ杯、昨季のリーグ戦、そして今季の天皇杯と、3シーズン連続で準優勝の悔しさを味わった。「挑戦するのみだと思う。負けたら、また挑まないと。“なんでなんで”と思うけど、挑戦しないといけない。プロとして試されていると思う」と言葉を絞り出した。

(取材・文 西山紘平)

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