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岩波、植田と同じでは自分の価値はない…U-23代表DF奈良「俺だったら、どうする?」

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 2人とは違う個性がなければ、自分がいる意味はない。U-23日本代表DF奈良竜樹(川崎F)は、そう言い切った。

 13日に行われたリオデジャネイロ五輪アジア最終予選(AFC U-23選手権)グループリーグ初戦となった北朝鮮戦。U-23日本代表は押し込まれる時間が長くなりながらも、ゴールを守り続ける。その中心にいたのがDF岩波拓也(神戸)とDF植田直通(鹿島)の2CBだった。ともに186センチの長身を武器に、相手が放り込んでくるロングボールをはね返し続けて、1-0の完封勝利に大きく貢献した。

 ベンチから90分間戦況を見つめた奈良はチームメイトであり、ライバルでもある2人が体を張ってゴールを守り抜いた姿に、「2人は低い位置まで押し込まれても、はね返せる強みがあります。1-0で守り切ったのは本当に素晴らしかったと思います」と手放しで称賛。しかし一方で、「じゃあ、俺だったらどうする?」と自問しながら、自分がピッチに立ったときの姿をイメージして試合を見守っていた。

 植田には絶対的な高さ、岩波には高さに加えて足下のうまさがある。「あの2人にないものがないと、僕が3人目としている意味はありません。彼らと同じことをやっていていても自分の価値はないと思う」と2人にはない武器で、チームに貢献しようとしている。自身が勝負すべき部分は「最終ラインをまとめること。うまくラインコントロールしたり、周りの選手を動かしてポジション取りをうまくさせる指示は僕がやっていくべき部分だと思う」と答えた。

 北朝鮮戦では岩波と植田を中心に相手攻撃をはね返し続けて完封を成し遂げた。自陣深くまで押し込まれても得点を許すことがなかったのは、2人にはね返す強さがあったからこそとも言える。しかし、仮に奈良が出場していれば、高い位置にラインを設定して相手をゴールから遠ざけ、ピンチの数を減らすことができたのかもしれないし、また違った試合の進め方をできたのかもしれない。

「出場するチャンスがあるときは、やるべきことをしっかりとやりたい」。“たられば”では終わらせない。出場機会を得た際に自身にしかできない仕事をこなし、存在価値を改めて証明する。

(取材・文 折戸岳彦)

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