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クラブの要請によりMF南野がU-23代表離脱「皆に託していきます」

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 26日に行われたリオデジャネイロ五輪アジア最終予選(AFC U-23選手権)準決勝でイラクを2-1で下し、6大会連続五輪出場を決めたU-23日本代表からMF南野拓実(ザルツブルク)がチームを離れることになった。

 五輪出場決定の翌27日、取材に応じた霜田正浩技術委員長は、南野離脱の経緯を「ザルツブルクの監督が新しくなり、リーグ再開に向けて最後の調整をしたいと。今週末の最後の練習試合で拓実をどうしても使いたいと。クラブとの話し合いの中でクラブに戻そうと決めました」と説明。

 決勝を目前にしての離脱に南野自身は「複雑ですね」と心境を吐露。「(U-23代表に)残りたい気持ちはもちろんあるし、優勝する気持ちを皆で味わいたい。でもチーム(ザルツブルク)から必要とされているというのも、もちろんうれしいことです」と話した。

 今予選では4試合に出場し、グループリーグ第3節サウジアラビア戦ではMF井手口陽介(G大阪)の決勝ゴールをアシストし、準決勝イラク戦ではMF原川力(川崎F)の劇的弾につながるクロスを供給。徐々にチームに馴染み、本領を発揮しつつあったが、自身は無得点に終わった。

「個人的にはゴールはほしかったけど、5試合すべて勝てたのは、ここでチームを離れることに関してポジティブな気持ちになれています。皆に託していきます」

 アジア王者を賭けてU-23代表は30日に韓国と対戦する。「決勝で絶対に勝って下さい。応援しています」とチームメイトに伝え、自身は所属クラブで輝くためにオーストリアへと出発する。

(取材・文 折戸岳彦)

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