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[新人戦]「何がなんでも選手権を狙いに行く」成長途上の久御山が辛勝で京都8強入り

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[2.7 京都府高校新人大会2回戦 久御山高 2-0 桃山高 久御山高G]

 平成27年度京都府高校サッカー新人大会の2回戦が7日に行われ、昨年の府総体を制し、全国16強入りした久御山高と桃山高が対戦。前後半に1点ずつ奪った久御山が2-0で勝利し、ベスト8へと駒を進めた。

 昨年のチームから主力の多くが入れ替わり、1からのチーム作りを行う久御山は「最終ラインからのビルドアップが成長途上」(松本悟監督)。前日に行われた1回戦の福知山成美高戦でも苦戦し、70分間で決着がつかずPK戦での辛勝だった。この日もDF宮里侑季が「DFや中盤のミスが多かった。昨日も今日も相手に崩されているというよりも、自ら付け入る隙を与えてしまった」と口にしたようにピリッとせず。前半1分に中盤でのボールロストからMF山本大翔にゴール前にスルーパスを通されると、MF宮丸和士がフリーでファーストシュートを打たれてしまう。

「全員が『目の前の相手をいなそう』という意識が強かったと思う。一回一回のプレーが遅いから出さなくて良い所に出してしまい、攻撃が詰まってしまった」。宮里がそう振り返る久御山に最初のチャンスが訪れたのは15分。左サイドでDF下西真斗のパスを受けたFW清水大聖が中央へのドリブルからゴール前にパスを入れ、フリーで受けたFW吉川建也がシュートまで持ち込んだが、桃山DF松井恭平のスライディングに阻まれた。24分には右サイドを抜け出した吉川がPAに切り込みシュート。GKの脇を抜けたものの、懸命に戻ったDF堀口裕貴に阻まれてしまう。セカンドボールを押し込もうとした清水のシュートもFW荒井裕に弾かれた。得点こそ奪えなかった久御山だが、時間の経過と共に「中盤でボールを失わなくなって、前の方でプレーできるようになってきた」(宮里)。29分にはMF井上将孝がPA前からシュートをお見舞い。相手に当たってPA内にこぼれた所を吉川が再び狙い、GKが弾くと、最後は清水が押し込んで1点リードで前半を終えた。

 リズムを掴んだ久御山は、後半4分に中盤での連係から左サイドを上がった下西がシュートを狙ったものの枠を捉えることができず。以降もゴール前まで攻め込みながら、追加点が奪えない時間が続く。そんな中、2度目の歓喜を呼び込んだのは途中交代で入ったFW梅原和輝のプレー。20分にエリア右でボールを持つと、ドリブルでGKとの1対1に持ち込み、落ち着いてゴール左隅に決めた。反撃に出たい桃山は、終盤に入ってからも途中出場のMF今井貴哉が右から、10番の水田寛人が左からチャンスを作ったが、ゴールは奪えずタイムアップ。2-0で勝利した久御山がベスト8進出を果たした。

 久御山は2試合続けての辛勝となったが、松本監督は「今はそこまで上手くないし、自分たちができないから押し込まれる場面がある。上手くなるためには試合を重ねることが大事。本当ならベスト8や4で対戦するレベルの福知山成美や桃山と1、2回戦で当たれたことは大きい。今のチームにとって順調と思う」と意に介せず。「前線にボールが入ればやれる手応えはあるけど、今は中盤で失ってしまう。それさえ、無くなれば将来的にやれるんじゃないかと」と今年の見通しを話す。

 京都3冠を目指した昨年は新人戦、府総体を制し、全国総体でも桐光学園高、青森山田高を破ってベスト16に進出した。だが、選手権制覇を目指した冬は予選の準決勝で京都橘高に3-4で敗退。仕上がりに手応えを感じていた松本監督は「相手の頑張りに負けてしまったけど、サッカー的には負けてなかったと思う。彼らのサッカーを全国の皆さんに見せてあげたかった」。「昨年は上手い選手が多すぎたし、サッカーを分かってはった」と宮里が認めるように、現時点での上手さは見劣りする部分もあるが、松本監督は「上手さにはずっと拘っているので、今年ももっと上手くなって勝負します」と意気込みを口にする。久御山らしいテクニックと観客を楽しませるスタイルで、「今年は何がなんでも昨年、獲れなかった選手権を狙いに行く」(松本監督)という目標を達成できるか注目だ。

(取材・文 森田将義)


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