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[AFCフットサル選手権]決戦前から白旗? 日本と対戦のカタール監督「大事なのは、どう負けるかだ」

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 AFCフットサル選手権3連覇を目指すフットサル日本代表は11日にフットサルカタール代表とのグループステージ初戦を迎える。2大会前のUAE大会以来、通算3度目の出場となるカタール代表には、ブラジルからの帰化選手2名、エジプトからの帰化選手1名がいるため、グループ内でも最大の強敵になるのではないかと目されていた。

 前日会見に臨んだ同国代表のチアゴ・ソウザ監督は、「ベスト8進出が目標です。それは夢ではありません。夢は、たくさん寝ている人が見るものですが、私たちは寝ていませんし、成長するためにハードワークをしてきました」と言いつつも、初戦の日本戦に向けては、弱気な発言が次々と飛び出した。

 まず指揮官は、選手選考の難しさを口にした。「私たちは、ここに来ることができて嬉しく思います。今大会で出場している中で、私たちの国は最も小さい国でしょう。人口は30万人で、そのうちの60%が女性です。さらにフットサルをプレーしている選手になると、非常に少ない人数です」と、話す。

 また、選手たちの状況についても、フットサルに専念するのは難しい状態だと続けた。

「選手たちは、フットサルをやりながら仕事をしているんだ。ちゃんとした仕事をしていて、カタールの選手たちにとってフットサルは趣味なんだ。今大会も、本来であれば連れてきたい選手が3人いたのだが、彼らはフットサルではなく、仕事があるため辞退したんだ。それが私たちの現実だよ。普通、選手というのは勝つために練習をする。生活をするためにね。でも、カタールは違うんだ。みんなとても良い仕事を持っていて、この競技に生活をかけているわけではないんだ。楽しむためにやっているんだ。普通の国なら、それでは代表から外れる。でも、ここではそうならない。外したら、『わかりました。ありがとうございました』となるんだ」

 カタール代表の監督に就任して5か月の指揮官は、プロであり、負けず嫌いでもある。ポルトガルに行き、15日間の強化合宿を行ったチームでベスト8進出を目指すが、そのために大事なのは、初戦となる日本戦の『負け方』だと口にした。

「ポルトガル合宿でも、ベンフィカやスポルティングと試合をして、0-7の大敗を喫するなど、一度も勝てませんでした。でも、それが成長には必要なんです。明日の試合も、私たちは負けるでしょう。でも、大事なのはどのように負けるかです。チームとして戦ったうえで負けるのか。それとも、自己中心的な戦いをする選手が出てきて負けるのか。そうはさせません。一つになって戦います」

 かなり現実的ではあるが、カタールでフットサルを広めたいと強く願う監督。その想いは、日本戦でどのような結果になるだろうか。

(取材・文 河合拓)


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