beacon

“なでしこ研究”を実感する大儀見「さらに上回る準備をしないと」

このエントリーをはてなブックマークに追加

 前10番から現10番へ。エース同士しかわからない重圧を澤穂希さんは感じている。「彼女も彼女なりにチームのために全力でやっていると思う。彼女なりの10番を見つけてほしい」。優しく、そして期待を込めて、FW大儀見優季へのエールを送った。

 崖っぷちに追い込まれた日本女子代表(なでしこジャパン)。逆転リオ出場のためには、4日の中国戦は必勝を期する必要がある。しかし近年主なメンバーが変わらないなでしこへの研究は進むばかりで、相手は対策を練って、試合に臨んでくる。大儀見も「いつもよりマークは厳しくなっている」と素直な感想を語る。それでも「さらに上回る準備をしないといけない」と力強く話した。

 勝ちたい思いは伝わる。しかし、その思いが焦りにつながってはいけない。「自分たちのやりたいことが相手の嫌なことだとは限らない」。大儀見自身も強く思っていること。「ポジションごとの役割をもっと明確にしないといけない」。FWとしての役割はやはり点を取ること。自身の役割を遂行することが勝利への一番の近道だと分かっている。  

(取材・文 児玉幸洋)
●リオ五輪女子アジア最終予選特設ページ

TOP