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浦和から武者修行中…湘南DF岡本、J初ゴールに「うれしいけど…」

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[3.5 J1第1ステージ第2節 川崎F 4-4 湘南 等々力]

 うれしいJリーグ初ゴールを記録した。しかし試合後、湘南ベルマーレDF岡本拓也の表情は浮かなかった。

 試合は前半だけで3-3と激しい打ち合いになるが、後半になると両チームともに相手守備を崩し切れずにスコアが動かないまま時間が過ぎて行く。しかし、迎えた後半32分に湘南が勝ち越しゴールが奪う。

 自陣PA内でクリアした岡本は、中盤でFW高山薫がボールを受けると、「右のスペースが空いていたので、そこに出て行けばチャンスになると思って走った」。ボールは左サイドに展開されたものの、「そのまま中に入っていこうとした」と一気にゴール前まで侵入。左サイドのDF三竿雄斗が送ったグラウンダーのクロスがファーサイドまで流れてくると、右足で流し込んでJ初ゴールを奪った。

「点を決めたのは初めてなので、やっぱりうれしかった。ベンチの皆が出てきてくれていたので、ベンチに向かって走りました」とチームメイトと喜びを分かち合った。

 しかし、後半アディショナルタイムにFW森本貴幸に同点ゴールを奪われて、試合は4-4の引き分けに終わった。「ゴールはうれしかったけど、勝てなかったので悔しい。僕は後ろの選手なので失点の方が気になるし、試合の終わらせ方、締め方に課題が出たと思います」と声を落とした。

 今季、浦和から期限付き移籍で加入。「より自分を成長させたい思いがあり、より試合に出ることが自分に必要だと思った。浦和に残るよりも湘南に来た方が成長できると思いました」と移籍を決断。初出場となったこの日は初得点で喜びを、追い付かれてのドローに悔しさを味わった。「試合で見つかった課題を克服していき、1年後にもっと成長した姿を見せたい」と23歳はさらなる成長を誓う。

(取材・文 折戸岳彦)
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