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酒井高のライバルへの気遣いを地元メディアが絶賛 「真のチームプレイヤー」

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 14日に行われたブンデスリーガ第26節で、ハンブルガーSV(HSV)はレバークーゼンにアウェーで0-1と敗れた。この試合後のDF酒井高徳のコメントが、ドイツのメディアに称賛されている。

 右サイドバックのレギュラーを確保している酒井は、レバークーゼン戦でも先発出場したが、前半のみで退いた。試合後に酒井はブンデスリーガ公式サイトで、試合の前の週に風邪を引いていたことを明かしたが、「2、3日休んで少し良くなった」「ドクターからのOKも出た」ということで、試合には問題なく臨める感覚だったという。

 だが体調は予想していたより悪く、ハーフタイム後はピッチに戻れなかった。「自己管理をしっかりしなければいけない」と反省し、「チームにも迷惑をかけるし、自分もマイナスのイメージを与えてしまうので」と、出場を決断したことを反省する言葉を口にしていた。

 さらに、ポジションを争うライバルのDFデニス・ディークマイヤーについても言及している。HSVの公式サイトで、次のように語った。

「正直、デニスには本当に悪かったと思っています。彼は状態が良かったし、(先発で)プレーできたでしょう。対して僕は交代しなければいけないほど具合が悪かったので。あとで謝るつもりです。彼に対する敬意が足りませんでした」

 地元で高く評価されたのは、このコメントだった。ドイツ『キッカー』は「プロビジネスではめったに見当たらないほど、誠実で利他的な告白」とチームメートへの気遣いを絶賛し、「真のチームプレーヤーとしての姿勢を見せた」として、酒井のチーム内での評判が高まっただろうとの見方も述べている。

 一方で『キッカー』は、酒井の代わりに後半からプレーしたディークマイヤーが、しっかりしたパフォーマンスを見せたと評価した。HSVの右サイドバックの位置で、またポジション争いが再燃する可能性を指摘している。14日に25歳の誕生日を迎えた酒井高は、再び定位置争いを勝ち抜いていけるだろうか。


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