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判定に怒りの鳥栖、会場でリプレー流れず「何か都合が悪いのか」

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[3.19 J1第1ステージ第4節 横浜FM2-1鳥栖]

 肩か、スルーか。ハンドか、オフサイドか。前半3分の横浜F・マリノスの先制点。サガン鳥栖の選手たちは控え選手も飛び出してベンチ前で相樂亨副審に詰め寄り、木村博之主審に猛抗議した。

 前半3分、横浜FMはDFファビオが自陣深い位置から一気にロングボールを蹴った。これをハーフウェーライン付近でMF中村俊輔が体をひねってスルーするようにして流し、オフサイドラインぎりぎりから飛び出したFW富樫敬真がGKとの1対1を右足で制した。

 鳥栖の選手たちはインプレー中から手を上げてオフサイドをアピール。ファビオからのボールが中村に当たったのか、当たっていないのか微妙で、それによってオフサイドの判断も変わる。公式記録上はファビオから直接富樫に渡ったことになっており、主審は中村がスルーしたと判断したとみられるが、中村自身は試合後、「肩」に当たったと証言。ハンドにも見えるし、中村の肩に当たっていたとすれば、その時点での富樫の位置を見る必要があり、かなり際どいシーンだった。

 試合中から執拗に抗議していた鳥栖DF谷口博之は「やるからには責任を持ってやってほしい。僕らは高いラインを敷いてやっている。納得いかない」と怒りを爆発させた。マッシモ・フィッカデンティ監督も「1失点目はオフサイドだと思っている」と強調。“誤審”があったとして、報道陣に逆質問した。

「これだけフェアプレー、フェアプレーと言われている中で、ゴールによって映像が流れたり、流れなかったりする。流すならすべて流す。流さないならすべて流さないべきではないか。何か都合が悪いのか分からないが、これについてみなさんはどう思っているのか」

 通常、ホームチームが得点を決めた場合、スタジアムのビジョンにはリプレー映像が流れるが、微妙な判定が絡んだ場合には映像を流さないケースが多い。この日の先制点もゴール裏のビジョンでリプレーが流れることはなかった。

「だれかを特別、責めたいわけではない。しかし、こうしたこともフェアプレーの一つの要素に入るのではないか。(リプレーを)流さないことで空気もおかしくなるし、『なぜ流さないのか』という話にもなる」。フィッカデンティ監督はそう異議を唱え、不服の表情を隠さなかった。

(取材・文 西山紘平)

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