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技術と頭脳…通算22点目直接FK弾の俊輔、遠藤PK失敗も「アドバイス」で呼び込む

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[4.2 J1第1ステージ第5節 G大阪1-2横浜FM 吹田スタ]

 衰えることを知らない左足からまたもビューティフルゴールが生まれた。横浜F・マリノスは1点ビハインドの前半40分、MFマルティノスが倒されて得たFKをMF中村俊輔が狙う。「1回目でずっこけちゃったんで、2回目は気を付けて蹴りました」。“伝家の宝刀”左足から放たれたシュートは、当たり前のようにゴール右隅に飛ぶ。日本代表GK東口順昭が懸命のセーブを試みるが、ボールは指先をかすめて、ゴールに突き刺さった。

 FKでのゴールは3月5日の福岡戦以来で今季2点目。通算のFK得点は、自らのリーグ記録を更新する22点目となった。「もう少しスピードがほしい」。完璧に見えるFKだったが、37歳MFはどこまでもどん欲だ。

 そしてチームの大ピンチも救っていた。逆転して迎えた後半アディショナルタイム、横浜FMはDF小林祐三がエリア内に入ったFW宇佐美貴史の足を引っ掛けてしまい、PKを与えてしまう。ここで俊輔は、守護神の飯倉大樹に近づき、一言二言アドバイスを送る。「ちょっとアドバイスをしたら本当に当たった」。飯倉はPK職人とも言われるMF遠藤保仁のPKを完璧に読みきって止めた。

 アドバイスの詳細については、「大したことない。大したことないです」と煙に巻いた俊輔。しかし背番号10の頭脳が勝ち点3を呼び込んだのは間違いなさそうだ。


●[J1]第1ステージ第5節2日目 スコア速報

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