beacon

[UEFA Young Champions]SB近藤の左足が先制ゴールもたらす!流経大柏が“因縁”の相手、鹿島学園突破!

このエントリーをはてなブックマークに追加

[4.5 UEFA Young Champions日本代表選抜大会準決勝 流通経済大柏高 3-0 鹿島学園高 時之栖うさぎ島G]

“Road to Milano”adidas UEFA Young Champions 2016日本代表選抜大会が4月4日と5日の両日、静岡県裾野市の時之栖スポーツセンターうさぎ島グラウンドで開催された。ファイナルを懸けた準決勝、流通経済大柏高(千葉)と鹿島学園高(茨城)との関東勢対決は流経大柏が3-0で快勝。“因縁”の相手を突破した。

 ともに2年生チームで臨んだadidas UEFA Young Champions 2016日本代表選抜大会。流経大柏の2年生にとって鹿島学園の2年生チームは昨年のRookie League(関東、静岡のU-16大会)最終節で0-0で引き分け、全勝優勝を阻まれた相手だった。当時、流経大柏イレブンが無敗Vを決めながらも、引き分けた悔しさのあまり天を仰いだ姿が印象的だったが、今回の準決勝は絶好の“リベンジ”の舞台。左SB近藤立都は「試合前に(コーチの齋藤)礼音さんからも『やるしかない』と言われていた」と振り返る。その流経大柏が自分たちで試合の流れを引き寄せて“リベンジ”を達成した。

 前半11分、流経大柏は近藤の持つ“飛び道具”が先制点をもたらす。右CKから近藤が左足で蹴りこんだ鋭いCKがゴール方向へ向かい、これを鹿島学園GKとDFがクリアミス。ゴールラインを越えて先制点となった。近藤は「とにかくボールの端っこを擦るように蹴るとああいうボールがいく。相手のGKの特長とかチームメートから教えてもらっていた。速いボールをGK目掛けて蹴り込もうということだったので、それがいい形になった」とニンマリ。「中学時代からずっと武器」という近藤の左足キックによって流経大柏がリードを奪った。

 鹿島学園はFW木澤拓郎の突破などによって敵陣でFKを獲得。左SB井上瑠の左足FKからゴールを目指したが、相手の狙いに気づいた流経大柏イレブンはファウルの数を減らし、またMF上野飛翔やMF菊地泰智がセカンドボールを前向きな姿勢で収める回数を増やしていく。相手の狙いを察知し、それに対応した流経大柏は後半、菊地のFKからFW池田啓利が2点目のゴールを奪うと、交代出場のFW瀬戸山俊も決めて3-0で快勝した。

 高精度の左足キックに加えて自陣での空中戦などでも存在感を示した近藤は、意識する存在として流経大柏OBの左SB小川諒也(FC東京)の名を挙げ、「自分もクロスはいいと思うんですけど、他の攻撃面とかまだまだ小川選手にかなわないので3年間かけて磨いていきたいですね」と意気込んだ。京都出身で千葉での成長を目指す左SB。「トップチームで出れなくてもレベルが高いし、下から上がっていくことができる。メンバー固定がないのでどんどん入れ替わりなのでチャンスも巡ってきますし、それを掴まなければいけない」と進学することを決めた全国屈指の名門で飛躍を遂げ、注目SB近藤は目標とする先輩超えを果たす。

(取材・文 吉田太郎)

TOP