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日本人対決は壮絶ドロー…ハーフナーが先制ヘッドで今季14点目、太田は2戦ぶりフル出場

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[4.9 エールディビジ第30節 フィテッセ 2-2 ADOデンハーグ]

 エールディビジは9日、第30節2日目を行い、FWハーフナー・マイクの所属するADOデンハーグは敵地でDF太田宏介所属のフィテッセと対戦し、2-2で引き分けた。13試合連続で先発出場を果たしたハーフナーは前半7分に3試合ぶりとなる今季14得点目を記録し、後半42分までプレー。2試合ぶりにスタメン起用された太田はフル出場を果たしている。

 エールディビジで今季初となった日本人対決。均衡を破ったのはハーフナーだった。前半7分、右CKキッカーのMFダニー・バケルがショートコーナーのリターンを受け、左足でクロス。PA内中央で相手DFに頭で触られ、ファーに流れたボールをハーフナーがヘディングで押し込んだ。ハーフナーは3月13日のユトレヒト戦(2-2)以来、3試合ぶりとなる今季14得点目。11年途中から13年まで所属した古巣フィテッセへの恩返し弾にもなった。

 ホームで先制を許したフィテッセも反撃に出る。前半18分、左サイドで味方のパスに抜け出した太田が相手DFを股抜きでかわし、PA内左に持ち運ぶも、カバーに入った2人目のDFに阻まれた。同26分にはPA手前やや左の位置でFKを獲得。ボールの前には太田も立ったが、太田はダミー役となり、MFルイス・ベイカーが右足で放ったシュートは大きく枠を外れた。それでもフィテッセは同35分、ベイカーの右サイドのFKから、キャプテンのDFグラム・カシアが豪快なヘディングシュートを突き刺し、スコアを振り出しに戻した。

 追い付かれたADOデンハーグは前半41分、相手DFの間に上手くポジションを取り、フリーで味方のスルーパスを受けたハーフナーが左足シュートでネットを揺らすが、惜しくもオフサイドの判定。前半は1-1で折り返した。後半も立ち上がりからチャンスを作ったADOデンハーグ。後半9分にFWエドゥアール・デュプランの右CKにハーフナーが飛び込むが、ヘディングシュートはゴール左へそれていった。

 両チームとも勝ち越しを目指し、拮抗した展開が続く中、思わぬ形で次の1点が生まれた。後半18分、フィテッセのDFマイケル・ファン・デル・ベルフが相手のロングボールの落下地点に入り、頭で味方GKにバックパスをしようとすると、このボールがそのままゴールへ。ADOデンハーグがラッキーなオウンゴールで2-1と再びリードを奪った。

 後半42分にはハーフナーが大きな拍手を受け、FWデニス・ファン・デル・ハイデンと交代。逃げ切りモードに入ったADOデンハーグだったが、同45分にフィテッセのFWデニス・オリーニクに決められ、再び同点に追い付かれてしまった。

 逆転を目指し、勢いに乗るホームのフィテッセ。後半アディショナルタイムには太田がこの日の自身最大のチャンスを迎えた。FKのこぼれ球に後方から走り込み、PA内左から左足でシュート。相手GKに弾かれたボールがゴール右隅に向かって転がるが、DFに蹴り出され、直後に試合終了を告げるホイッスルが鳴った。

 ホームのフィテッセは逆転ゴールこそ奪えなかったものの、土壇場で追い付いて勝ち点1を獲得。一方のADOデンハーグは2度のリードを守り切れず、2試合ぶりの勝利を逃した。

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