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「顔面でもいい…」大久保が執念ヘッド弾で前人未到の159ゴール達成

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[4.10 J1第1ステージ第6節 川崎F1-0鳥栖 等々力]

 まさに“等々力劇場”だった。川崎フロンターレのFW大久保嘉人が試合終了間際の後半アディショナルタイムにJ1歴代最多となる通算159ゴール目を決め、チームを劇的勝利に導いた。

 2試合ぶりの先発復帰となった大久保は前半2分にミドルシュートがクロスバーを直撃。試合終盤には再三、チャンスを迎えたが、あと一歩のところでゴールを割れなかった。後半45分、MF中村憲剛の右FKからフリーでヘディングシュートを放つが、ゴール左へ。後半アディショナルタイム2分には中村の右クロスに合わせ、ゴールネットを揺らしたが、オフサイドの反則を取られた。

 後半のアディショナルタイム表示は3分。このままスコアレスドローかと思われた後半アディショナルタイム4分に劇的な幕切れが待っていた。セカンドボールを中村、MF原川力、MF田坂祐介とつなぎ、FW小林悠がPA左からクロス。ファーサイドに抜けてきたボールを大久保がヘディングで捉えた。

「その前に2本外していたので、また外すんじゃないかという不安でいっぱいだった。最後はボールを見て、顔面でもいいので当てました」。気持ちでこじ開けた劇的な決勝点。この1点でFW佐藤寿人(広島)を上回り、歴代単独トップとなるJ1通算159ゴールの新記録を樹立した。

 前人未到の金字塔を打ち立てた大久保は試合後のヒーローインタビューで「これからもっと積み上げていきたい」と、さらなる記録更新に意欲を見せ、チームの首位返り咲きにも「まだまだ試合はある。まだ何も結果はつかんでいないし、このまま突き進めるようにがんばっていきたい」と力強く話していた。

●[J1]第1ステージ第6節 スコア速報

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