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FW田中順也が決勝PK!FC東京完封の柏、リーグ戦初勝利

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[4.10 J1第1ステージ第6節 柏1-0FC東京 柏]

 柏レイソルがホームにFC東京を迎えた一戦は、FC東京が前半の主導権を握る。しかし、後半に入って柏がペースをつかむと、FW田中順也のPKで柏が先制。結局この1点が決勝点となり、柏が今季リーグ戦で初勝利を挙げた。

 6日のナビスコ杯・横浜FM戦で今季公式戦初勝利を挙げた(○3-1)柏は、GK中村航輔、DF中谷進之介ら“リオ五輪世代”の5選手が先発。平均24.27歳の若いイレブンで臨んだ。

 FC東京は直近の公式戦2試合連続で2ゴールを挙げている、日本代表のDF森重真人が前節の退場を受けて出場停止に。今季初先発のDF吉本一謙がセンターバックに入り、U-23日本代表候補に追加招集されたDF小川諒也もスタメンに名を連ねた。
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 序盤から両チームとも素早くゴール前に迫る展開となった。開始1分、FW阿部拓馬のクロスをFW前田遼一が落とすと、MF東慶悟がシュート。しかしボールはゴールマウスをとらえることができない。柏もその2分後にゴール前まで持ち込むと、MF茨田陽生がシュートで応戦した。

 パスをつないで打開を図るFC東京は前半14分、MF米本拓司のスルーパスに反応した小川が左サイド深い位置からクロス。DFとGKの間に送られたボールを、ファーサイドの前田がフリーで合わせたが、GK中村の好セーブに阻まれてしまった。さらに、同27分にも左サイドからチャンスをつくる。小川のクロスをMF河野広貴が合わせるも柏DFに当たってしまうが、すぐさま反応した河野が再び左足でシュートを放つ。ゴール左隅に向かったシュートは、またしてもGK中村の好守にあう。

 柏はFWディエゴ・オリヴェイラを起点に攻めるが、中央をしっかりとしめるFC東京守備陣を崩すことができない。前半終了間際には、吉本のロングフィードを前田がヘディングで後ろにそらすと、フリーの阿部へ。宗とラップからシュートに持ち込もうとしたが、GK中村が飛び出してシュートを許さなかった。

 スコアレスで迎えた後半、FC東京が先に動き、河野を下げてU-23日本代表候補のMF橋本拳人を投入した。最初のチャンスは柏に訪れる。自陣でインターセプトしたDF伊東純也がドリブルで敵陣まで進入すると、右サイドのFW中川寛斗に。中央へ切り込んだ中川が左足でミドルシュートを放つも、シュートはクロスバーをかすめてゴールラインを割ってしまう。

 後半は一転して柏ペースで試合が進み劣勢を強いられるFC東京は、27分に3つめの交代枠を使い、1日に加入が発表されたばかりのFWムリキをピッチに送り込んだ。

 流れを引き戻せないFC東京は、後半36分、橋本がディエゴ・オリヴェイラをペナルティエリアで倒してしまい、判定はPKに。これを途中出場の田中がゴール右に決めて、柏が先制する。

 ここまで公式戦8試合すべてで失点をしている柏だが、FC東京の最後の攻勢を耐え切り、初の無失点で今季リーグ戦初勝利。FC東京は2試合ぶりの無得点で公式戦の連勝を2でストップさせた。

(取材・文 奥山典幸)

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