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余命宣告も…愛するレスターの快進撃支えに生き続けたサポーターが優勝目前に他界

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 あと1か月生きていれば…。遠い異国・オーストラリアからレスター・シティを応援していたサポーターが、レスターの優勝を見届ける前に息を引き取った。地元紙『レスター・マーキュリー』が伝えている。

 レスターの熱狂的なファンであるトニー・スケフィントンさん(51)はオーストラリアのアデレードで生まれ育ち、その一生をレスターに捧げてきた。しかし、昨年3月に末期がんが見つかり、宣告された余命は1か月。あまりにも厳しい現実を突き付けられたが、レスターの今季の快進撃を心の支えに、闘病生活を送りながら余命宣告から1年以上も生き延びてきた。

 しかし、ついにその限界が訪れたようだ。亡くなる前日の17日に行われたウエスト・ハム戦(2-2)を家族と共に観戦したトニーさんの様子を妻のドンナさんは、「(ジェイミー)・バーディが先制点を決めたとき、椅子から少し飛び跳ねたの。彼はもう歩くことができなかったから、起き上がった時はビックリしたわ。審判の判定や試合について息子や娘と話していたの。昨晩、亡くなるまで彼は元気だった。彼はレスター・シティに熱中していた」と語り、夫の最後となったレスター観戦を振り返った。

 その翌日、トニーさんは静かに息を引き取った。あと4試合を残して2位トッテナムと勝ち点6差で首位に立つレスター。共に戦い続けたトニーさんは、あと1か月生きていれば、レスターのプレミアリーグ制覇を見ることができていたかもしれない。天国から見守るトニーさんのためにもレスターは高々とトロフィーを掲げたいところだ。

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