beacon

G大阪が“鬼門”の新スタでようやく2勝目…V弾遠藤「これから巻き返します」

このエントリーをはてなブックマークに追加
[5.13 J1第1ステージ第12節 G大阪2-1磐田 吹田S]

 ガンバ大阪が“鬼門”の新スタジアムで不名誉な連敗記録をストップした。ジュビロ磐田に2-1で逆転勝ちし、3試合ぶりの白星。公式戦5連敗中だった市立吹田サッカースタジアムで3月11日のJ1大宮戦(2-1)以来、実に2か月ぶりとなる2勝目を挙げた。

 ホーム公式戦5連敗中だったG大阪はこの日も思わぬ形で先制を許した。前半17分、磐田はPA右でFKを獲得。MF小林祐希が左足で狙ったキックは壁2枚の横を抜け、ニアサイドへ。GK東口順昭はほぼ正面で捕球体勢に入ったが、ボールをキャッチし切れずに弾いてしまい、そのままゴールマウスに吸い込まれた。

 守護神のミスで先制されたG大阪は前半22分、MF宇佐美貴史のスルーパスにMF遠藤保仁が抜け出すが、シュートはGK八田直樹が右足1本でセーブ。負傷欠場したGKカミンスキーに代わって今季初出場となった八田がビッグセーブを見せた。

 それでも前半45分、宇佐美からPA内でパスを受けたMFアデミウソンが素早く前を向いてDF大井健太郎を振り切り、右足でシュート。アデミウソンの5試合ぶり今季3ゴール目が決まり、前半終了間際に1-1の同点に追いついた。

 後半はG大阪が攻勢に出る。後半12分のアデミウソン、同15分の宇佐美のミドルシュートはいずれも枠外。同19分にはPA手前絶好の位置でFKを獲得したが、遠藤のキックはわずかにクロスバーを越えた。

 積極的に勝ち越しゴールを目指すG大阪の執念が実ったのは後半21分。DF米倉恒貴が自陣から大きくクリアしたボールをFWパトリックが大井に競り勝ってヘディングで流し、遠藤がゴール前に抜け出す。GKとの1対1から右足で冷静に流し込んだ遠藤の今季初ゴールが値千金の決勝点となり、2-1の逆転勝利をおさめた。

 今季より新たなホームとなった市立吹田サッカースタジアムでの公式戦戦績はACLを含めてここまで1勝1分6敗と、まさかの“鬼門”となっていたG大阪。約2か月ぶりとなる2勝目に遠藤は試合後のヒーローインタビューで「まったく勝ててなかったので、何とか勝つことができてよかった」と安堵の表情を見せた。

 決勝点のシーンについては「フリーだったし、パトリックに『後ろに落とせ』と言っていたので、冷静に決めることができた」と振り返った遠藤。「厳しい戦いだったけど、全員が勝ちたいという気持ちを前面に出せた、良い試合だったと思う。全員のハードワークで得た勝利だと思う」と胸を張り、「この1勝で波に乗っていきたい。これから巻き返します」と、新ホームに詰めかけたサポーターに誓った。

●[J1]第1ステージ第12節1日目 スコア速報

TOP