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興梠、PK失敗…浦和は“お得意様”の新潟を攻略できず連勝ストップ

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[5.14 J1第1ステージ第12節 浦和0-0新潟 埼玉]

 首位浦和レッズはホームでアルビレックス新潟と対戦し、0-0の引き分けに終わった。前半20分にFW興梠慎三のPKが止められるなど最後まで1点が遠く、スコアレスドロー。リーグ戦では06年7月の対戦以降、負けがなく、ホームでは無敗の新潟を攻略できず、連勝は4でストップした。新潟は2試合連続の0-0。アウェーで勝ち点1を積み上げたが、これで7試合勝ちなし(3分4敗)となった。

 4連勝中の浦和は前節の大宮戦(1-0)と同じスタメン。最近6試合勝利のない新潟も前節・G大阪戦(0-0)から先発に変更はなかった。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合は浦和がボールポゼッションを高めて主導権を握るも、新潟は右サイドハーフのMF小泉慶が守備時はMF宇賀神友弥の攻撃参加に合わせて最終ラインにまで下がり、ほぼ5バックで対応した。

 浦和は前半15分、セカンドボールを拾ったMF柏木陽介が強烈な左足ミドル。GKが弾いたところにFW興梠慎三が詰めたが、シュートはDF増田繁人が体を張ってブロックした。同19分にはMF武藤雄樹の縦パスに反応した興梠がPA内でDF大野和成に倒され、PKを獲得。ところが、ゴール正面を狙った興梠のキックは、右方向に飛んだGK守田達弥が残り足に当てるスーパーセーブを見せた。

 守備陣の奮闘に応えたい新潟攻撃陣だが、なかなかフィニッシュまで持ち込めない。前半35分、ドリブルでPA内左に切れ込み、角度のないところから強引に打ったFW平松宗のシュートがチームとしてファーストシュートだった。同43分には浦和DF遠藤航からボールを奪い、MF田中達也が左サイドをドリブルで駆け上がる。MFレオ・シルバにつないで最後はFW山崎亮平が左足ミドルを狙ったが、GK西川周作の正面だった。

 スコアレスで折り返した後半の立ち上がりは新潟がリズムよく試合を進めた。後半12分には高い位置で山崎がMF阿部勇樹からボールを奪い、そのままフィニッシュまで持ち込んだが、右足ミドルはわずかにゴール右へ。浦和は同13分、武藤に代えてMF梅崎司を投入。2シャドーの一角に入った梅崎がポイントとなり、流れを変えようとした。

 対する新潟は後半23分、田中に代えてMF端山豪を投入。浦和は同25分から宇賀神に代わってFWズラタンが入り、興梠がシャドー、梅崎が右ウイングバックにポジションを下げてMF関根貴大が左ウイングバックに回った。終盤は再び浦和がゲームを支配し、新潟を押し込むが、堅いディフェンスをこじ開けられない。

 新潟は後半37分、平松に代えてMF野津田岳人、同39分には山崎に代えてMF成岡翔を投入。浦和も同38分に関根に代えてMF駒井善成を投入し、交代枠を使い切った。駒井は右ウイングバックに入り、梅崎が左へ。何とか1点を取ろうと最後まで必死の攻撃を見せたが、新潟の粘り強い守りに跳ね返され、試合は0-0のままタイムアップを迎えた。

(取材・文 西山紘平)

●[J1]第1ステージ第12節2日目 スコア速報

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