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岡崎の快挙にも複雑な原口「そろそろ僕たちが…」

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 ただ感心しているわけにはいかない。プレミアリーグで優勝したFW岡崎慎司(レスター・シティ)が26日、帰国し、日本代表の事前合宿に合流。同じ欧州組であるFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)はその快挙を喜ぶ一方、素直な悔しさものぞかせた。

 岡崎について聞かれた原口は「その世代の選手が今、代表チームを引っ張っているし、クラブでも素晴らしい成績を残していると思う」と指摘。岡崎やFW本田圭佑、DF長友佑都は同じ86年生まれ。世代こそ違うが、89年生まれのMF香川真司も出場した08年北京五輪世代が現在の日本代表の中心になっている。

 ハリルホジッチ監督もこの日の記者会見で「本田と香川を超える選手がここ5年で出てきたか」と言及。下の世代からの台頭がないことに不満と不安を口にしていた。

「そろそろ僕たちがプレッシャーをかける存在にならないといけない。早く追いつきたいという気持ちもさらに強くなった」。91年生まれの原口は本大会には出場していないが、12年ロンドン五輪世代。今回のキリン杯メンバーにも選ばれているMF清武弘嗣、FW宇佐美貴史、DF酒井宏樹、DF酒井高徳ら同年代の選手たちが突き上げていく必要性をあらためて痛感していた。

(取材・文 西山紘平)

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