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代表初選出の磐田MF小林、本田との比較に「本田圭佑は本田圭佑、小林祐希は小林祐希」

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[5.29 J1第1ステージ第14節 川崎F1-0磐田 等々力]

 4試合連続ゴールを置き土産に初選出の日本代表に合流することはできなかった。ジュビロ磐田のMF小林祐希はトップ下で先発するも無得点のまま後半39分に交代。後半11分、左足で狙ったブレ球気味のミドルシュートは枠を捉えたが、相手GKに弾かれた。

「シュートも1本しか打てなかった。でも枠には行っていたし、ああいうのを増やせれば」。後半はチームとして守勢を強いられる中、粘り強く耐えていたが、小林交代後の後半43分にオウンゴールで決勝点を許した。

 暫定首位に立つ川崎Fについて「前に前にみんなが動き出して、3人目、4人目が絡んでくる。迫力があるし、同じサッカーを目指しているチームとして参考になる。首位を狙うチームはこうなんだなと」と、その印象を語ると、「やれない感覚はなかった。次、やったらやれるなと。次は絶対に勝ちたい」と強気に言った。

 明日30日からは愛知県内で日本代表合宿が始まる。待ちに待ったA代表初合流となるが、「ワクワク感はあるけど、いつもと違うプレーができるわけではない。やれることをやろうと思っているし、緊張やワクワクはそこまでない。ジュビロで練習をやっているのと同じようにやろうかなと思っている」と、平常心を保っている。

 4番という背番号、左利き、そしてその強気な発言ぶりでFW本田圭佑(ミラン)と比較されることもある小林。日本代表の事前合宿に参加していた本田は「一度、ミラノで食事している」ことを明らかにし、その印象について「すごく自信があるという意味で、何も恐れず発言するところは少し自分の若いころにかぶる部分もあった」と笑った。

 小林自身は「本田2世」と呼ばれることに関し、「もちろん海外でプレーしていて、学ぶべきところもたくさんある選手だけど、本田圭佑は本田圭佑、小林祐希は小林祐希。かぶせて見られるのは、本田さんにとっても嫌だと思う」と指摘。「プレースタイルも似ていると言われるけど、自分ではあまり似てないと思っている」と淡々と答えた。

 この日の試合後も多くの報道陣に囲まれるなど、その注目度は増すばかりだが、「こういうのにも慣れていかないと。代表に入れば、プレーに対する要求も、見る目も厳しくなるのは当然」と、それすらもどこか楽しんでいる様子。「簡単なミスもできなくなるし、周りの要求も上がる。自分にもっとプレッシャーをかけて、日本を引っ張っていくプレーを見せないといけない」と、あくまで強気に言い切った。

(取材・文 西山紘平)

●[J1]第1ステージ第14節 スコア速報

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