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身長差は15センチ…森重、“198センチ”のボスニアFW封じで完封狙う

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 大勝には満足感を示す。しかし、最終ラインにポジションを構えるDF森重真人にとって、2失点に納得いくわけがなかった。

 3日に行われたキリン杯準決勝ブルガリア戦。前半4分にFW岡崎慎司の得点で先制した日本代表はゴールラッシュを披露する。しかし、後半12分までに大量6ゴールを奪ったものの、ここから守備が乱れた。後半14分にMFミハイル・アレクサンドロフに抜け出されてネットを揺らされると、同37分にはMFイバイロ・チョチェフにゴールを陥れられて2点を献上。同42分にFW浅野拓磨のPKで1点を加点して7-2の大勝を収めたものの、課題が残った試合となった。

 森重自身も「全体的に良いゲームだったと思う」と振り返りながらも、「ただ、やっぱりDFとしては完封勝利で終わりたかった」と失点に悔しさを滲ませた。「失点は自分たちのミスからだったし、点差がついていた分、気を抜いてしまったかもしれない。けど、そこは意識一つで代えられると思う」と次戦以降で修正していこうとしている。

 7日にはキリン杯決勝でボスニア・ヘルツェゴビナと対戦する。ボスニアの最前線には、デンマーク戦で2得点を記録した198センチの長身FWミラン・ジュリッチが構えている。183センチの森重は「まずはゴール前の戦いで負けないのが一番だし、それにプラスして簡単にクロスを上げさせないところもチームとしてやっていきたい」と長身FWからプレー機会を奪うことが大事だとした。

「相手の長所が何なのかを考えながら、チーム全員でそれを防いでいく」。ブルガリア戦の反省も生かしつつ、ボスニア戦では完封勝利を目指す。

(取材・文 折戸岳彦)

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