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DF橋本、ラストチャンスでのプレーに「後悔はない。気持ちは晴れている」

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[6.29 キリンチャレンジ杯2016 U-23日本代表 4-1 U-23南アフリカ代表 松本平]

 最後のアピールの場。与えられた時間は39分間だった。後半6分からピッチに送り込まれたDF橋本拳人(FC東京)は、ボランチの位置に入って攻守に渡って奮闘した。

 後半開始直後での投入ということもあり、試合に入る難しさはあっただろうが、ボールを受けたときには縦パスを打ち込んで攻撃をスピードアップさせようと試み、守備面でも鋭い寄せでボールを奪い取る姿も見せた。

 縦パスを打ち込む姿勢は「ワンタッチで前につけるのは、テグさん(手倉森誠監督)が要求しているので、そこは何度か出せた」と振り返りながらも、相手の攻撃がロングボールが多くなったこともあり、持ち味であるボール奪取の場面は限られた。

「もっともっとボールを奪えれば良かったし、自分の良さのインパクトは欠けるかなと思う」。しかし、「プレッシャーに行くときは思い切りいこうと思ったし、相手に前を向かせないプレッシャーの掛け方やセカンドボールを拾うポジショニングはできたと思う。悔いはないので、出し切りました」と自分ができることはピッチ上で示したと振り返る。

 4月に行われた静岡キャンプで手倉森ジャパン初招集を果たした。続く佐賀キャンプでも選出され、トゥーロン国際大会では涙をのんだものの、国内ラストマッチとなるU-23南アフリカ代表戦のメンバー入りを果たした。

 所属するFC東京でもコンスタントに出場機会を得ており、招集された当初と比べると、「この2、3か月で成長できている」と自身の成長を実感。「最後のチャンスを与えてもらっただけでも幸せだし、その中でやり切ることができたので、本当に後悔はないし、気持ちは晴れています」。あとは、2日後に迫った最終メンバー発表を待つだけだ。

(取材・文 折戸岳彦)

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