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[EURO]初出場ウェールズの快進撃止まらず! 優勝候補ベルギーに逆転勝利で4強入り

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[7.1 EURO準々決勝 ウェールズ3-1ベルギー リール]

 EURO2016は1日、準々決勝でウェールズ代表とベルギー代表が対戦した。前半は1-1で折り返したが、後半に2得点を加えたウェールズが3-1で逆転勝利をおさめ、準決勝進出を決めた。なお、6日に行われる準決勝ではポルトガル代表と対戦する。

 快進撃が続く初出場のウェールズは、北アイルランド戦から1人変更し、FWハル・ロブソン・カヌが先発起用された。1980年大会以来、36年ぶりの準々決勝進出となったベルギーは、DFトマス・ベルメーレンが累積警告により出場停止。DFヤン・フェルトンヘンが負傷でDFジョルダン・ルカクとDFジェイソン・デナイエルが先発に入った。

 最初にチャンスを作ったのはベルギーだった。前半7分、PA左からFWロメル・ルカクがクロスを上げると、そこからMFヤニック・フェレイラ・カラスコ、DFトーマス・ムニエ、MFエデン・アザールとシュート3本を浴びせたが、ウェールズの体を張った守備を破ることができず。それでも同13分、アザールのパスからMFラジャ・ナインゴランがダイレクトミドル。相手の守備が甘かったとはいえ、無回転シュートをゴール左隅に突き刺し、ベルギーが先制に成功した。

 EURO予選ではベルギーと1勝1分だったウェールズは前半26分、右サイドのスペースに走り込んだMFアーロン・ラムジーがマイナスに折り返し、DFニール・テイラーが右足で合わせるもGKティボー・クルトワに阻まれる。だが、これで徐々に流れを引き寄せると、前半のうちに同点とする。同31分、右CKからラムジーが入れたボールをDFアシュリー・ウィリアムズがヘディングシュートを叩き込み、1-1で前半を折り返した。

 後半の立ち上がりもベルギーが主導権を握る。同3分、右サイドからムニエが上げたクロスをルカクがフリーでヘッドも枠を外れる。同5分には、アザールが左サイドからカットインし、右足を振り抜く。アザールの得意な形が出たが、わずかにゴール右に外れ、後半開始早々の先制点とはならなかった。

 ウェールズはベルギーの立ち上がりの猛攻を耐えしのぐと、後半10分に歓喜の瞬間が訪れる。自陣からのロングフィードを右サイドで受けたラムジーが中央に折り返すと、カヌがゴールを背にしてPA中央でボールを受ける。左にはFWガレス・ベイルがいたが、それをおとりに華麗な反転で前を向き、左足でゴールネットを揺らし、2-1。ウェールズが逆転に成功した。

 追い込まれたベルギーは後半29分、攻撃参加したDFトビー・アルデルワイレルトが右サイドからクロスを供給すると、後半から出場のMFマルアン・フェライニが高さをいかしてヘッドもわずかにゴール右へ。ウェールズは直後のラムジーがイエローカードを受け、累積によりこのまま勝ち上がっても準決勝は欠場となった。

 ウェールズは後半41分、右サイドからDFクリス・グンターが上げたクロスを途中出場のFWサム・ボークスがニアでヘッドで合わせ、ダメ押し。試合はこのまま3-1でタイムアップ。1958年スウェーデンW杯以来、58年ぶりの主要国際大会で台風の目となっているウェールズが、最新FIFAランキング2位で優勝候補のベルギーを倒し、準決勝に駒を進めた。

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